2022年5月18日水曜日

カメラバッテリーは純正に限るのか?

サムズアップ・アメリカ!
そもそもなぜ、電池はこんなに高いの?





なぜカメラ会社はバッテリーに高い値段をつけられるのでしょうか? 
キヤノンのLP-E6やニコンのEN-EL15のバッテリーが120ドルなんて、まったくもって異常です。 その電池の卸売製造原価は、包装を含めて2ドルから3ドルの間です。 
そうです。電池はカメラメーカーが生産するものの中で最も利益率の高いものなのです。 
カメラにはバッテリーが必要で、キヤノンやニコンのロゴがないものはカメラを爆発させるというイメージがあるので、とんでもなく高い価格を維持することができるのです。でもそんなことはないんです。



 サードパーティ製バッテリーの長所と短所 


サードパーティ製のバッテリーに関しては、多くのカメラユーザーが警告を鳴らしています。事実、カメラを使用中にバッテリーが加熱した、膨張、変形したという報告例はたくさんあります。
しかし、いくつかの注意点があります。また、サードパーティ製のバッテリーを安心して使用するために、いくつかの指摘ポイントがあります。


まずすべてのバッテリーが同じように制作されているわけではありません。
中には説明が不十分なメーカーのバッテリーもあり、この世界も玉石混交です。

またカメラのメーカー保証もきちんと調べておくことが大切です。サードパーティ製のバッテリーを使用すると、何らかの機能がが無効になる、なんていう可能性があります。大事な、そして高価なカメラ本体を守りたいなら、やはり安心の純正バッテリーです。






価格

OEMバッテリーとサードパーティ製バッテリーの大きな違いのひとつは、おそらく「価格」です。現在の価格を見てみると、よく売れている某サードパーティ製バッテリーの場合、このような違いがあります。



パナソニック GHXカメラとG9カメラ用

OEM:59.99ドル

サードパーティ製のワサビ電池:12.99ドル。また、2つのWasabiバッテリーと充電器のキットは約25ドルで入手可能です。


オリンパス OM-D E-M1 Mark III用

OEM BLH-1:54ドル

サードパーティのワサビ交換用2本パックと充電器:55.99ドル(これらの電池はデコードされていない、つまり、カメラは電池残量を報告しないことに注意してください)。

もう一つ、
Bescor BLH1バッテリー&チャージャーキット:39.50ドル





品質

OEMバッテリーは、より厳しい基準で製造されており、最高の結果を得ることができます。あなたは、より高い品質と性能を手にすることになるのです。
もしプロがクライアントからの依頼で仕事をする場合は、迷うことなく純正バッテリーを使っているはずです。言わずもがな、OEMバッテリーはプロの仕事にとって欠かせないものなのです。

一方、初心者の方、アマチュアの方でも、必ず一本はメインとなる純正バッテリーを持ちましょう。金銭的余裕があるなら二本目も三本目も純正品がやはりお勧めです。
しかし、予備のバッテリーは滅多に使わない、というライトユーザーならサードパーティ製で評価の高いブランドのものを選ぶのもありだと思います。
確かに怪しいバッテリーがネットに出回っているのは由々しきことで、十分注意が必要ではあります。
また、非純正電池を長時間カメラに入れたままにしないことを強くお勧めします。


私はCanon EOS RP用に、
「Artman 2-Pack LP-E17 Batteries 」(バッテリー2個と充電器付きで$25.99と激安の割には高品質との評判)を使っています。
かれこれ一年以上使っていますが、何ら異常はありません。オリジナルバッテリーと比べると、保ちがイマイチ。フル充電してもオリジナルの70%ぐらいしか使えません。なのでこれはあくまで非常用。カメラ自体のパフォーマンスには何ら影響がありません。

もう一つ、マイクロフォーサーズ機、Olympus OM-D EM-1Mark II用に
Wasabi Power Battery (2-Pack), Dual Chargerも買いました。アメリカではこのWasabiブランドのサードパーティバッテリーはかなり普及しており、あまり悪い評判も聞きません。
EM1の方はオリジナルバッテリーは三つあり、いずれも大容量なので、Wasabiを使うチャンスは少ないのですが、購入後しばらく使っていた頃は、特に問題ありませんでした。ただし付属のチャージャーでの充電は時間がかかり遅いので、注意が必要です。



最終的な感想

結論になりますが、日常的に使用するカメラや趣味で撮影するカメラには、サードパーティ製のバッテリーを用意し、バックアップ用に常にバッグに数個入れています。
ないよりまし、というのではありませんが、電池切れで撮影中止という最悪の事態は免れますので、やはりどのカメラにも予備のバッテリーは必ず用意したほうがいいでしょう。
頑なに偽バッテリーはダメの一言で却下する人もいますが、サードパーティ製も押し並べてだんだんと良くなってきています。十年前の商品ならともかく、新たに改良されて出てくるバッテリーに関しては、ユーザー全体でしっかり検証して、いいものだけが残るようなデータを蓄積して行って欲しいものです。


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