ビデオグラファーへの道

サムズアップ・アメリカ！

プロの動画カメラマンになるには

この世は今、動画映像に溢れています。カメラテクノロジーの発達、そしてスマホでも簡単に撮影、編集ができる時代になったことで、一億総カメラマンの時代に突入しました。

そんな中、プロのビデオグラファー志望者も激増しています。少し前までは、特殊技能の必要な狭き門でしたが、今や多くの映像予備軍がひしめいて、その需要の扉を広くこじ開けていこうとしています。

ミュージックビデオ、結婚式、ショートフィルム、コマーシャルなどの撮影には、そのイベントを記録するプロフェッショナルは常に必要です。でも、どうしたらプロのビデオグラファーになれるのでしょうか？

本記事は、この業界で成長するためのロードマップの一つを提供する目的で作成しました。

もしあなたがビデオグラファーを目指しているのなら、次のような要素が必要でしょう。

• 創造性
• 映画やビデオ制作への情熱
• カメラを使いこなす能力
• コミュニケーションと対人関係能力
• 細部にまで目が行き届く

この記事では、これらの特性をビデオグラファーとしての具体的なキャリアに転換する方法を紹介します。

ビデオグラファーになるためのステップ

制作会社や個人のクライアント、あるいはフリーランスとして働くにしても、ビデオグラフィーのキャリアはチャンスに満ちています。

あなたのビデオのセンスを活かし、創造的かつ経済的に成長するチャンスを得ることができるのです。

この分野の給料の中央値は6万ドル弱ですが、フリーランスのビデオグラファーは、真っ当な努力の成果があれば、将来それ以上の収入を得ることも可能です。
あなたが映像制作が大好きで、好きなことを仕事にして、経済的な安定を追求することができる、その可能性を信じてください。

ただし、（どの業界でもそうですが）思っっているほど容易い世界ではありません。

この魅力的な創造性と快適な生活を実現するためには、一生懸命かつ賢く働かなければなりません。

またビデオ撮影に興味を持つだけでなく、この業界でプロとしてやっていくには、いくつかの重要なステップを踏む必要があります。

• 適切な機材を購入する
• スキルを磨く
• クライアントを見つける
• 成功するためのポジショニング
• 保険に加入する

適切な機材を購入する

ビデオ機材がなければ、映画は作れません。それは明らかです。

• ミラーレス一眼カメラまたはデジタル一眼レフカメラ
• 三脚（または大きさの違うものを数台）
• よりスムーズな撮影のためのドリー
• ブームマイクやポータブルマイク
• ライト、レフ板
• プロ用編集ソフト
• 機材を安全に持ち運ぶための道具

これらの機材は決して安いものではありません。最初から必要なものを揃えることはできないかもしれませんが、顧客リストと連動してビデオ機器の数を増やすことは可能です。最初のクライアントに良い印象を与えるのに十分な機材でスタートするのがコツです。

スキルを磨く

たとえあなたがビデオカメラの扱いに長けていても、編集の天才であっても、生の才能だけでは成功するキャリアを切り開くことはできないかもしれません。

どんな分野でも、成功の鍵は継続的な成長です。

技術を習得し、スキルを磨くには、ただ練習するだけでなく、ビデオ撮影のオンラインまたは対面式のコースに参加して、次のレベルに進むことが必要です。

ここでは、最も優れたコースをいくつかご紹介します。

● Udemy
● スキルシェア
● LinkedInラーニング
● クリエイティブ・ライブ
● マスタークラス


これ以外にも、プロのビデオグラファーとして習得すべき関連スキルは、以下の通りです。

● 照明、音響、編集
● アドビ・フォトショップ
● ファイナルカットプロ
● アフターエフェクツ
● グラフィックデザイン
● ソーシャルメディア
● イラストレーター


映像作品の定石に則ったショットを撮影し、編集でストーリーをつなげる方法を知っていれば、クライアントに喜ばれる製品を作る鍵になります。

さらに、ビデオグラファーは、撮影のスケジュールを適切に組み、予算を満たし、概要を把握するために、鋭いリサーチ能力と強力な組織力を備えている必要があります。

ビデオグラフィーの創作構造はクリエイティブなプロセスを要しますが、プロジェクトを最後までやり遂げるために必要な組織力を無視することはできません。



クライアントと仕事を見つける

フリーランサーの場合は、自分でしっかりとした仕事を見つけるための努力をする必要があります。

キーワードの一つは「祝祭」。結婚式や入学、卒業、競技大会の開幕式や決勝戦など、祝うに値する場所には、必ずビデオグラファーの仕事があるのです。

フリーで始めるのしても、ニッチな撮影の仕事はそこそこあるのです。ある調査によると、実に54％の人が、大好きな企業のビデオコンテンツを見たいと思っているそうです。中小企業に出向いて、プロモーションビデオの制作オファーを持ちかけてみてはいかがでしょうか？

幅広い業界を見渡せば、あらゆる種類のイベントやプロジェクトで、仕事を見つけることができます。たとえば、次のようなものを考えてみましょう。

• コンベンション
• パーティーや大規模イベント
• 企業のリボンカット
• 結婚式
• 製品発表会
• ドキュメンタリー
• プロモーションビデオ
• 

あなたがどのようなキャリアを積んでいるかに関わらず（ウェディングやコマーシャルビデオグラファーなど）、ポートフォリオウェブサイトを立ち上げることは最初のステップです。

特に始めのうちは、自分で営業活動する必要があります。仕事を見つけるために積極的に行動できる方法がいくつかあります。

FiverrやUpworkのようなウェブサイトでフリーランスのビデオグラファーとして自分をリストアップする。

スタジオのビデオエディターやカメラオペレーターの仕事に応募する。

地元の企業、大学、その他の施設に、企画参加について打診する。

SEOに強いウェブサイトを立ち上げ、専門分野のトピックに特化したブログを開設し、ソーシャルメディアやオンライン上でマーケティングを行う。

LLCや法人としてビジネスを登録し、信用を高めブランドをより魅力的にする。

などです。

クライアントにアプローチするときは、次のことを忘れないでください。

自分のエレベーター・ピッチを提示する（エレベーターに乗っているくらいの短い時間で自分自身や自社のビジネスなどについてプレゼンする手法のこと）

料金を設定する

事業内容、納期、支払い方法などを明記した契約書を作成し、クライアントに提示する

追加で必要な機材や人員を確認する

自分の都合について明確にする

完成したビデオ映像の納品予定日を連絡する



成功のためのポジショニング

ビデオグラファーの給与は、経験や場所によって異なるため、派手な仕事やトップクラスのクライアントをまだ獲得できていなくても、心配する必要はありません。

誰のイベントでも撮影する価値があり、自分のポートフォリオを確立すれば、より高い報酬の仕事がついてくることを覚えておいてください。

才能と努力を一致させる

クリエイティブな分野で仕事をするには、純粋なクリエイティビティや才能だけではありません。しかし、自分の好きな仕事で生計を立てることができれば、その価値は十分にあります。
夢の仕事へ踏み出すには、以下のことが必要です。

• 自分のスキルを向上させ、最高の映像を提供できる機材に投資すること
• 撮影、編集、整理整頓、コミュニケーション能力の向上を怠らないこと
• クライアントが来るのを待つだけでなく、自分から仕事を取りに行く
• ビジネス保険で自分を守る

最後に、自分らしさを忘れないことです。技術的なスキルやハッスルも重要ですが、あなたのユニークな個性があなたを際立たせるのです。

クライアントあっての仕事ですが、だからこそあなたの個性を磨いて、他にない映像作品を作ってあげることが大切です。

言われたことだけこなす凡庸な制作姿勢は、却ってあなたの将来を縮めてしまいます。

伸び伸びとおおらかな制作姿勢で挑んでください。