2022年5月9日月曜日

コスモスの花の咲かせ方

サムズアップ・アメリカ!
誰でも簡単に育てられる美しい庭の花





コスモスといえば日本では秋に咲く花のイメージがありますが、アメリカでは春から育てるのが一番です。夏じゅう元気に咲き誇り、秋まで明るくあなたの庭を彩ってくれます。

コスモスは、自由な発想で花を咲かせる一年草で、霜の心配がなくなってから種をまいて育てればよいのです。
コテージガーデンの真髄ともいえるこの花は、2カ月ほどで満開になります。
コスモスは発芽に時間がかかりますが、その後すぐに開花し、秋まで咲き続けます。

細長い茎の上に咲く花は、夏の間、魅力的な色の雲を作り、ハチやチョウ、鳥を庭に呼び寄せます。
コスモスの花は、ヒナギクによく似ています。色彩も豊富で、年々品種も増えています。葉は茎に対生し、種類によって深裂、羽状、双葉があり、羽毛のように見えます。
コスモスを育てる場合、アメリカ南部に住んでいる場合は、外来種になる可能性があるので、鉢植えで管理することをお勧めします。
ここニューヨークでは多くの住宅街でコスモスが見られます。色とりどりに咲き誇るコスモスは観賞用に最適です。



コスモスの植え付け時期と場所


ただし、猛暑の場合は日陰でも大丈夫です。



雑草のない、ゆるめの土を用意します。コスモスは湿った土より乾燥した土を好みます。湿度が高すぎる土は病気の原因になります。堆肥を入れ、窒素分の多い肥料は、花よりも葉を早く展開させるので控えます。





間隔をあける

背の低い品種(C. sulphureus)は10~12インチ、背の高い品種(C. bipinatus)は1~2フィートの間隔を空けて植えましょう。背が高くなりすぎた場合は、茎に沿ってもたれられるように細めの杭を打ちましょう。


植え付け

コスモスは、庭に直接種をまいて育てるのが最も簡単な花の一つです。
霜の危険がなくなったら、屋外で種子を直播きします。
万全を期して育成したい方は、ポッドから始める手もあります。
室内でトレイやポットに種を蒔き、良質な育苗用ミックスを使用します。背丈が3~4センチになったら、5インチの鉢に移します。
霜の危険がなくなったら、苗(移植)を屋外に植え付けることができます。


春の植え付け

芽が出るのが早いので、春に霜の心配がなくなってから種をまきます。
また、生育期間が短い場合は、霜が降りない日の4~5週間前に、室内でプラグトレイに種を蒔き、生育を早めることもできます。
霜の心配がなくなってから庭に移植し、定着するまで風や寒さを避けて管理します。
コスモスは柔らかい一年草なので、気温が氷点下まで下がるとすぐに茶色く変色してしまいます。



秋の植え付け

コスモスは、秋に直播きすることもできます。春植えとは逆の手順で、霜が降りた後に種を撒くのがコツです。こうすることで、来春まで発芽することがありません。来春に備えた堅実な方法です。





コスモスの育て方

生育の様子:コスモスは、茎が中空の筒状で、多枝に分岐する植物です。
花が咲いたら切り戻しをして、次々と新しい花を咲かせるようにします。
コスモスが十分に生育した後は、花だけを取り除くのではなく、3分の1程度を切り詰めます。水やりをして、新しい花が咲くのを待ちます。


支柱を立てる

コスモスは群生させると、互いに支え合って直立することができます。
背の高い品種は風を避け、背が高く、ひょろっとした茎が大雨や風で折れないように、支柱となる杭を打つ準備をしましょう。


水やり

若い植物は水分を必要としますが、成熟した植物は乾燥した環境に適応しやすく、水やりの回数を減らすことを好みます。水やりの際は、葉に水がかからないように、根元に集中的に水を与えます。


肥料を与える

肥料が多すぎる土は、植物の成長は早いですが、茎が弱くなり、花数も少なくなります。
花壇の準備はきちんと行い、堆肥や肥料のやりすぎは控えるようにしましょう。
季節の半ばに、必要に応じて堆肥や肥料をサイドドレッシングで追加します。



マルチング

早春にコスモスの株元をマルチングすると、雑草を抑え、保湿効果もあります。

刈り込みと剪定
コスモスの花は切り落とし、新芽の成長を促します。
真夏の枯れ葉処理では、花だけを取り除くのではなく、枝を株の3分の1程度まで切り詰め、水を与えて新しい花が咲くのを待つと、晩秋のディスプレイにもなります。






季節の終わりの手入れ

一年草のコスモスは、霜や凍結に非常に弱いので、気温が下がると自然に枯れてしまいます。茎ごと地面から引き抜き、根元から土を振って庭に戻し、植物を堆肥の山に投げ入れます。
また、植物をそのままにしておくと、昆虫の生息地(鳥の餌)になります。
種は、翌年栽培するために保存しておきますが、ほとんどが交配種なので、花はオリジナルとは異なる可能性があります。



植え替え・植え継ぎ

コスモスは、種から植えて、庭に移植するのが簡単です。
根はあまり張らないので、新しい苗を植えるとよいでしょう。チョコレート・コスモス(C. Altrosanguineus)などの多年草は、種子が不稔であるため、塊根で繁殖します。これらの品種は、必要に応じて株分けすることができます。



害虫と病気

コスモスは比較的育てやすく、ほとんどの環境に適応しますが、特に密植した場合や長雨が続いた場合、灰色かび病やボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)が問題になることがあります。
灰色カビ病は一般的に観葉植物に発生し、すでに傷んでいたり枯れ始めている植物に簡単に感染し、すぐに他の植物に広がります。
そのため、できるだけ植物間の風通しを良くして、この強力なカビを防ぐことが大切です。

アブラムシは、植物が過密状態や深刻な水不足によってストレスを受けている場合にも問題となることがあります。


その他の心配事

コスモスの多くの品種は短命な一年草で、種子を作るともう咲きません。新しい花を咲かせるために、咲き終わった花は摘み取るようにしましょう。



お薦めのコンパニオンプランツと
ガーデンデザインのアドバイス

コスモス・スルフレウスは、"Ladybird Dwarf" や "Klondyke Mix" などの品種があり、黄色からオレンジ、スカーレットなど様々な色合いで、茂り、低木になる性質を持っています。
ジニアやパンジー、ジョニー・ジャンプ・アップなどと一緒に植えれば、ボーダーやロックガーデンの前面に鮮やかな色彩が広がります。


ソナタシリーズは、背が低く丈夫なため、鉢植えや小さな庭に最適で、特に装飾性に優れています。
センセーション、ピコティ、シーシェルズ、ピュアリティなどの背の高いコスモスは、派手で、ユリ、観葉植物、クレオメ、ダリアなどと一緒にフラワーボーダーの後方に植えるのに理想的です。







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