2021年2月18日木曜日

写真の撮り方とコツ

ビギナー向け:写真を上手く撮る方法



 カメラで写真を撮り始めたころは、いろいろ設定が難しそうで、ついカメラ任せのオートですべて済ましがちです。近頃のカメラはオート設定もかなりカメラの判断の精度があがってきて、本当に余計な事をしないほうがいいシチュエーションも多々あります。


 しかしせっかくいいカメラを買ったのなら、できるだけ自分がコントロールして狙ったとおりに撮りたくなるものです。はじめはなかなかうまく撮れずにイライラします。なんでこんなピンボケなんだろう? 白飛び、黒潰れがひどすぎる? 見たままに色にならない!
 そんな悩みが膨れ上がり、挙句は「このカメラ初期不良?」などと疑ってみたりもします。でもやがて経験をこなせば自分の設定が如何に間違いだらけであったかに気付くはずです。
 今回はそんな遠回りをせず、できるだけ効率よく撮影が上達するテクニックや心がけを網羅してみました。私自身が昔カメラ講座で学んだことや、勤務先の撮影スタジオで自明のごとく行っていたルーティンを見て得たものをヒントに書き改めてみました。またいくつかのネットの情報も参照にさせていただきましたので、一部以前書いたものとの重複もありますのでご了承ください。


上手くなる写真:前編

・構図の基礎

主題を選ぶ

 写真の焦点とは、興味を引く主要なポイントのことです。それは空でも、建物でも、人でも何でも構いません。フォーカルポイントを見つけることは、写真を撮るための基本ステップの一つです。撮影を計画したり、撮影の準備をしたりするときには、立ち止まって「何に注目してほしいか」と自問してみましょう。

 何に焦点を当てたいのかがわかれば、それをできるだけ強くなるよう心掛けるようになります。以下の構図のルールを参考にして、見る人の注意を引きつけるフォーカルポイントを作ってみましょう。


3分の1の法則に従う



 フォーカルポイントを写真の真ん中に配置するのではなく、3分の1の法則に従えば、より面白い構図を作ることができます。このルールでは、写真の中で最も重要な要素を中心から外れるように配置する必要があります。

 フレームを縦横9つのブロックに分割し、これらの線に沿って、またはそれらが交差する4つのポイントのいずれかに配置する必要があります。
 これは、プロの撮影方法を学ぶ最も簡単な方法の一つです。このガイドラインは、メインの被写体と背景の間のより良いバランスを見つけるのに役立ちます。


リーディングラインを使う

                                      


 リーディングラインとは、見る人の目をフォーカルポイントに誘導するのに役立つ、写真の中の線の形のことです。道路、フェンス、建物、長い廊下、木、影など、写真の中に線を作るものなら何でも構いません。
 要は見る人の注意をあなたの狙ったポイントに引き寄せることです。これには、見る人の目をまっすぐに被写体に引き寄せたり、構図の中で視覚的な旅をするように誘導したりすることが含まれます。

 また、導線の方向によっても構図の雰囲気を変えることができます。例えば、垂直方向の導線は力強く、堂々としたムードを伝えることができますが、水平方向の導線は静けさや静けさを連想させる傾向があります。



遠近法で考える

 遠近感は、写真の構図に大きな影響を与えます。撮る角度や距離を変えるだけで、写真の雰囲気や意味を大きく変えることができます。
 簡単に言えば、同じ被写体を上から撮った場合と下から撮った場合です。鳥瞰図で撮影すると人物が小さく見えますし、下から撮影すると同じ人物がそびえ立っているように見えます。遠くから撮影すると人物が小さく見えますし、近くで撮影すると迫力が伝わってきます。
 撮影する際には、遠近法を考えることに時間をかけてみてください。被写体の周 りを歩き回って面白いアングルを探し、それが構図の雰囲気をどれだけ劇的に変えることができるかを確認することです。そうすれば、プロの写真の撮り方に一歩近づくことができます。



奥行きを作る

 深みを伝える方法を見つけることは、プロの写真の撮り方を学ぶ上でもう一つの重要なステップです。このルールを無視すると、あなたの写真は非常に平坦で退屈なものになってしまいます。奥行きを伝えるための最良の方法は、前景、中景、背景にいくつかの要素を含めることです。例えば、壁を背にして人物を撮影するのではなく、カメラに近づけたり、背景に奥行きを持たせたりしてみましょう。



ボケを使って被写体を浮かび上がらせる

 あなたの写真に深みを加えたい場合、ボケ効果を追加することが有効です。ボケとは、多くのプロの写真に見られる、意図的なボケ効果のことです。多くの場合、写真家はこの効果を使用して、背景がソフトでぼやけているかわりに、被写体を鮮明でクリアに浮き上がらせます。
 最も簡単な方法は、被写体をカメラに近づけて、遠くの背景の前で撮影することです。ズームレンズがあれば、さらに良いでしょう。焦点距離を最大にして使うことで、被写界深度を小さくし、より強いボケ味を出すことができます。


写真を額縁化する

 フレーミングは、プロの写真を撮るのに役立つもう一つのテクニックです。これは、額縁効果といって、被写体がまるでその枠の中にあるように撮影することです。例としては、出入り口、アーチ、葉っぱ、壁の穴などがあります。このようなフレーミングは、見る人の注意をフォーカルポイントに向けるのに役立ちます。

 また、フレームがカメラの比較的近くにある場合は、前景レイヤーとして機能し、画像に奥行きを加えることができます。背景にボケ味を出すのと同じように、手動でフォーカスを合わせて中間地点の被写体にズームインすると、フレームの焦点がずれてしまうことがないので、ピントが合っていない状態を保つことができ、ピントが合わなくなることがありません。


フレームを埋める

 写真教室の学生がプロの写真の撮り方を教わるとき、よく「フレームを埋めろ」と言われます。メインの被写体の周りにスペースを空けすぎると、背景に気が散って構図が崩れてしまうので、これはとても良いアドバイスです。

 例えば、ポートレートを撮るときには、腰から上の人だけを入れてもいいですし、顔だけを入れてもいいかもしれません。不要で余分なスペースを切り取ることで、より魅力的でプロフェッショナルな写真になります。



パターンとシンメトリー

 写真にパターンや左右対称の要素を入れると、より目を引く写真になります。人間はパターンを見抜く傾向があり、それが写真にパターンを含める理由の一つでもあります。最初のステップは、あなたの被写体が見えるように十分な光を持っていることを確認することです。十分な光がない場合、カメラはシーンの詳細をキャプチャするのに苦労するかもしれません。

 
 

 以下、後編に続きます。












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