2021年2月3日水曜日

上手に雪を撮る方法

スマホで雪景色を撮る




 雪はとてもロマンチックなので、記念に残したいと思っている人も多いと思います。
スマホで簡単に撮れる雪景色、ちょっとしたアイデアをご紹介させていただきます。




1. 適切な時間を選ぶ

 多くのプロ写真家がおっしゃることをまとめてみました。まずは初歩的常識ですが、アサイチで場所を選ぶ。これが基本だそうです。
 雪のシーンをより重層的で美しい写真にするためには、晴れた朝を選ぶことです。
 あるいは、太陽が沈んで照明が上がる夕方に撮影することで、光を利用して冬空の雰囲気をより良く表現することができます。


2. 露出を上げる

 曇りの日に撮影していると、画調がぼんやりした状況に陥ることがよくあります。そもそも曇りの日に撮影した雪のシーンは、一般的に暗いですよね。

2つ目は、曇りの日の雪景色は青っぽくなりがちです。カメラが勝手に判断してしまうのですが、これは地面に白い雪が積もっていると、鏡面反射効果が出るからです。地上で反射する雪面の特徴は、次のような特徴があります。
 明るさが高い、コントラストが低い、反射率が高い、グラデーションがない、色が単調。
その結果、スマホで撮影した雪景色は、人間の目で見た実際の雪景色とは誤差が生じやすいのです。
 このような状況の場合、撮影時に露出を上げてみましょう。角度を変えて太陽が射すであろう方向に被写体を向けて、光を多めに取り込むと写真が明るくなり、雪景色がグレーにならないようになります。


3. ホワイトバランスを補正する

 画面の青さについては、雪景色を撮影するときにスマホ画面にもっと注意を払えばいいだけです。
撮影した写真を見たときにスマホの画面が青っぽく見えた場合、まずスマホカメラをオフにして再度フォーカスを当てることで、ホワイトバランスの問題を解決できることが多いです。
 あるいは、ノートなど白い紙を使って、雪景色を設定する前に、スマホのカメラでホワイトバランスをはかることで、よりリアルなイメージを再現することができます。


4. 写真に色を加える

 雪を撮りたいからと言って、雪だけ狙っていては単調な写真ばかりになってしまいます。
こんな時は、あえて写真に明るい色を入れて雪景色を浮かび上がらせると、より目を引きます。例えば雪景色に赤のコントラストを加えると、より鮮やかな絵になります。
 あるいはカラフルな着物を写し込んで、画面に演出を加味します。そうすることで、ただの雪風景写真が華やいだトーンを獲得できるのです。





5. ガイドラインの構図

 雪写真の構図としては、「線」を使って視線を誘導し、ピントを合わせる「ガイドライン構図」がおすすめです。
例えば道路、川、塀などの線上になるものを構図の斜めに走らせるのです。その視線の先に主題となる雪風景を持っていけばオーケーです。
工夫次第でいろんなガイドラインを利用することができます。雪の場合は足跡までもが目安の線になります。


6. 前景の追加

 雪のシーンを撮影するときに、何か物足りなく感じることがあると思います。カラーのワンポイント意外に、前景を大胆に取り込む手法があります。
 草の茂みや、枝のようなものを加えることで、重層的な奥行きを持たせているように見せることができます。


7. シャッタースピードを調整する

 撮影中、もし雪
ふわふわ飛んでいるのを見つけたら、シャッタースピードを調整して雪の結晶を撮影してみましょう。
 雪片が飛んでいる様を捉えたい場合は、だいたい1 / 60秒から1 / 125秒ぐらいにシャッタース ピードを遅くしてみましょう。
1 / 2000秒ほどまで高速にシャッタースピードをあげると、斑点のようになった雪片を撮影することができます。


8. 部分的なクローズアップ

 植物のクローズアップは、白い雪の下でより美しくなります。春先につぼみが膨らんだ樹木の実は格好の素材です。冬の余韻を残しつつ春を予感させるワクワクする瞬間です。
 もしあなたのスマホがデュアルレンズであれば、より立体感のある被写界深度効果を出すことができます。


 以上がスマホでの雪撮影のヒントでした。次は、主に一眼レフかミラーレスを使っての雪写真のアイデア集に移ります。


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デジカメで雪景色を撮る



 冬に写真を撮るのは難しいことです。寒さでレンズが曇ったり、バッテリーがすぐに消耗したりすることがあります。冬場の太陽や雪は露出の問題を引き起こす可能性があります。冬の写真撮影を改善し、少しでも快適に撮影するために、以下のヒントを試してみてください。初心者の方は、まず撮影の前段階から留意してお読みいただけると幸いです。



1:保温性、防水性のある服装

 冬空の下での服装は非常に重要です。あまり寒さを感じていたりすると、撮影に集中できません。その結果、シャッターチャンスを逃したり、設定判断を誤ったりしがちです。雪の写真を撮影する場合は、低温、冷たい風、雪と戦うための着こなしが重要です。寒さ対策にまず重ね着をしましょう。一番上の層は防水素材のものがよいです。手袋、帽子かフード、それに冬用のブーツを着用してください。



2: 電池を暖かく保つ

 雪や寒冷地での撮影で忘れていけないのは、気温が低いとバッテリーの消耗が早くなるということです。雪の写真を撮影する場合は、バッテリーが完全に充電されていることを確認してください。また、予備のバッテリーも持っておきましょう。またバッテリーの保温にも気をつけましょう。ポケットに入れておくことで、バッテリーを保温することができます。
 カメラの電池が消耗したら、ポケットに入れておいた電池と交換しましょう。使った電池は別のポケットに入れておきましょう。その電池は温めることで再利用できることもあります。



3:カメラの設定を変更

 カメラの設定は、冬の写真撮影において非常に重要な役割を果たします。以下の手順でカメラの設定を更新してください。

RAWで撮影するようにカメラを設定する
 雪に埋もれた環境の正しい色を、正しい露出で撮影するのは非常に難しいことです。これを克服するには、RAWフォーマットで写真を撮影しましょう。そうすれば、編集中に色を調整したり、ハイライトを回復したりする自由度が高まります。

評価測光を選ぶ
 正しい露出を得ることは、冬の写真撮影で最も難しい部分です。すべてのカメラのメーターシステムは、ニュートラルグレーとニュートラルトーンをベースとした露出に調整されています。雪の写真では、周囲の白がカメラのメーターの露出値に影響を与える傾向があります。そのため、カメラのメーターに完全に頼ることはできません。評価測光がベストな選択でしょう。でも適正露出を得るためには、パーシャル測光やスポット測光に切り替える必要も考慮に入れておくべきです。

露出補正
 前述したように、雪景色は露出が適切でないと、すべてが灰色に見えてしまうことがあります。雪を白っぽく見せたい場合は、露出補正を+1か+2にしておきましょう。 露出補正は編集時に調整することもできます。



4:機材を守る
 

 悪天候からカメラを守ることは非常に重要です。カメラが悪天候に対応できるようなモデルでも、慢心は禁物です。融けた雪がレンズマウントやカメラの内部の隙間や亀裂から入り込むことがあります。このような状況に長時間さらされていると、カメラの故障の原因になります。

 寒い天候で撮影している場合、メモリカードを暖かく、乾燥した状態に保つこともカメラ本体と同じくらい重要です。SanDisks ExtremeシリーズやSamsungのEvoのカードは極端な温度に耐えることができますが、すべてのカードが同様に保護されているわけではありません。メモリーカードケースにカードを入れて、ポケットの中に入れておくことをお勧めします。



6:三脚を断熱する

 アルミ三脚の断熱は必須です。極端に低温になると、アルミ製の三脚は極端に冷たくなり、手に触れることさえ難しくなります。そのような状況を避けるためには、三脚を断熱材で覆うことが有効です。三脚の脚部を発泡パイプで覆うことで、簡単に保温を行うことができます。発泡パイプは、工具店などでも購入できます。


7: コントラストを活かす


 すべてが雪に覆われている場合、オートフォーカスモードで特定の被写体にピントを合わせるのはかなり難しいです。オートフォーカスは、コントラストがある場合に効果を発揮します。それでもオートフォーカスのモードを使いたい場合は、カメラのシャッターを半押しにして、木の皮のような暗いものにピントを合わせてみてください。そうすれば、コントラストの基準を満たすことができ、美しい風景を撮影することができるかもしれません。



8:ヒストグラムで露出を補正

 露出が合っているかどうかを確認する良い方法は、ヒストグラムを使って確認することです。ヒストグラムを使えば、必要なディテールが撮れているかどうかを確認することができます。ヒストグラムの見方は下記のサイトを参照してください。

photografan.com




9:被写界深度とシャッタースピードを試す

 適正なシャッタースピードを得るためには、いろいろな速度を使って実験する必要があるかもしれません。
 遅いシャッタースピードでは画像がぼやけてしまい、速いシャッタースピードではあらゆる動きが止まってしまいます。 落ちてくる雪を撮りたい場合は、シャッタースピードを調整する必要があります。速いシャッタースピードの場合は、雪の結晶が点のように見えます。遅いシャッタースピードの場合、雪の結晶は白い筋のように見えます。

 美しい雪景色を撮りたいなら、冒険心と創造力を発揮してみましょう。天候に左右されないように。自分自身とカメラの安全を守りましょう。撮影中に写真を削除してはいけません。モニターでは確認できない現像時の発見もよくあるものです。家に帰ってから選択した方が良いでしょう。





まとめ
 
 冬場の撮影は慣れないと、指がかじかんでカメラの操作さえままならなくなります。かといってスキー用の分厚い手袋だとカメラ操作は満足にできません。お勧めは薄めの手袋を二重に装着することです。一枚目と二枚目の手袋の間、手のひらあたりに使い捨てカイロを挿入することで指の動きも容易になります。
 また撮影に行く前にプランを練って、効率的に撮影できるよう行程時間まで計算していくことをお勧めします。とくに日没を狙っての撮影はときに危険も伴いますので、十分な計画で撮影に臨んでください。

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