2021年2月23日火曜日

ベストなVlog 環境を作ろう

 Vlogを始めるなら



 情報発信のツールとしてVlogを始める人が増えています。これまで文章を書いていたものを動画に置き換えたものですが、より情報量の多い映像作品を作るには、それなりの知識と準備と投資が必要です。とはいえ、ブログに慣れた人やビデオをよく見る人なら、見よう見まねでそれなりのコンテンツを手軽に作れるのが魅力の秘密ではないでしょうか。

 ここではVlogに必要な映像機器の中から、カメラを中心に、どのようなものを選んで始めればいいのか、いくつかのおススメをご紹介させていただきます。

 Vlogといえばまず思い浮かぶのがYouTubeのような映像です。この分野ではかれこれ10数年の歴史の積み重ねで、かなりハイレベルの映像が見られるようになりました。中には本格的な撮影機材を駆使してプロ顔負けの綺麗でわかりやす映像情報を発信する方も増えています。

 いっぽう最近ではインスタグラムやTikTokなどでも手軽にアップロードできるようになり、Vloggerと呼ばれる人たちもかなり身近になってきました。Vlogははじめ欧米、アジアなど海外で人気が出はじめ、ほどなく日本でも人気が飛び火し、一般に定着しつつある媒体となりました。
 YouTuberは主に価値提供を主とした動画を製作している方が多いようです。かたやVloggerと呼ばれる人たちはまるで観る日記のように、日常をさらりと発信している方が多く見受けられます。ではこのVlog、どのような手順で制作しているのでしょうか?

 今一番人気なのは、スマホだけで動画も編集も済ませる簡易なやり方です。これは一度パターン化してしまえば、日記のように日々の出来事をつらつらと撮影するだけでできてしまいます。テーマさえしっかりしていれば、自分の好きな日常をサクッと撮って編集してアプロード。じつに容易に作品ができてしまいます。この簡便性がいまVlogger激増中の秘訣でしょう。最近はこのスマホで編集できる優れたアプリが矢継ぎ早に出て、いくつかは瞬く間にそのシェアを独占して人気を集めています。

ダントツ人気はVLLO

 


 VLLOアプリは動画編集アプリです。分割、テキスト、BGM、トランジションなどの精密な制御が可能です。クロマキー、PIP、モザイク、キーフレームアニメーションもあります。画面上で右の2本指で動画のズームインとズームアウトを操作できます。背景の色をカスタマイズしたり、アニメーション効果を追加することも簡単にできます。また、キーフレームアニメーションを使って静止画に没入感を与えることもできます。

 このVLLOはVimosoftの非常に優秀なチームによって開発・管理されており、アプリはすごくに頻繁に更新されています。すでに世界中で数百万ダウンロードされ、記録を更新しています。このアプリは、スマホで実行されている他のアプリケーションを圧迫することはありません。動作も軽快で、ユーザーインターフェースも洗練されているので、一度ルーティーンワークを覚えてしまえば、日課のようにサクサクと毎日動画を更新できます。

iPhoneユーザーならiMovie

  


 iMovieは、iOSとmacOS用に開発された動画編集ツールで、写真や動画を使って、クレジットロールやスタジオのロゴなどが入った完全なストーリー性のあるムービーを作成することができます。

  iOSとmacOSユーザーは、特別な思い出や瞬間、風景を記念した動画を作成して、家族や友人、さらにはクライアントと共有することができます。また、ユーザーは、ハリウッドのような予告編をゼロから作成したり、利用可能なテーマやテンプレートを使用して、カスタマイズして自分だけの動画を作成したりして、クリエイティブな部分を発揮することができます。

 このビデオ編集アプリケーションは使いやすく、4Kビデオ解像度をサポートし、完成した製品は、アップルデバイスから再生し、スクリーンに投影することができます。また、任意のビデオ共有プラットフォームに共有したり、ソーシャルメディアに共有することができます。


 というわけで、いま若い人を中心にこのスマホで動画ブログをアップする人が急増中です。中には観ていて、何が面白いのかわかりにくい動画もあるのですが、不思議に海外の人が日本のVlogを楽しんでいたりします。アメリカでも英語圏以外の日常日記のようなVlogを観る人が増えており、ひたすら競って面白いものを作ろうとしなくても、この文化は定着しそうな勢いです。


アクションカメラの台頭

 次に人気が高いのがGoProに代表されるアクションカメラによる動画です。こちらは自転車、バイク、スキー、スノボ、自動車、カヌー、サーフィン、登山、その他スポーツ中心に動きのある動画であれば、なんでもVlogの材料になる汎用性が人気を集めています。

 お勧めはやっぱり一連のGoProシリーズで、画質も一定の水準を保ちながら、耐久性や防塵防滴性能に優れ、最小の操作機能で最大にダイナミックな映像が大量の撮れる醍醐味が魅力です。

GoProの魅力

 GoProは消費者の嗜好の大きな変化をうまく利用しているため、メジャーで古いライバル企業が失敗しているカメラの販売に成功しています。多くの人にとって、スマホはキヤノンのPowerShotのような典型的なコンパクトカメラに取って代わるのに十分なものになりました。

GoProは、その間隙をついていわゆる「アクションカメラ」という地位を確立しました。エントリーレベルのGoPro HEROの導入以来、同社のカメラは現在129.99ドルから始まり、4K超高解像度ビデオ、スマートフォンのアップロードをスムーズにするためのWi-Fi通信、そしてより速いバースト写真撮影などの豪華な機能が追加され、499.99ドルまで上昇しています。

 GoProのカメラは、用途を良くわきまえたワイドアングルレンズに絞り込み、スマートフォンにはない魅力を引き出した点が素晴らしいです。いくら美麗な映像を撮れるiPhone でもスケートボードのヘルメットに取り付けたり、スキューバダイビングのお供に進んで水中に持ち込みたいとは思わないでしょう。そういったニッチな層に向けて放ったGoProの存在感は、あまたの模造品を生み出しました。しかしその唯一無二の信頼性は揺るぐことなく、現在まで受け継がれています。GoProは今まさに買う価値のある唯一のスタンドアロンのアクションカメラなのであります。


Vlog向けカメラ:その他の選択

 DJI「Pocket 2」OP2CP1

 ジンバルとカメラの合体。これが初めて世に出た時は、まさに意表を突く商品として衝撃的でした。
 DJI Pocket 2は、1/1.7インチ64MP CMOSセンサー、最大8倍ズーム、93°の画角、4つの指向性ステレオマイク、DJI Matrix Stereoオーディオズームを搭載し、軽量で超小型の3軸ジンバルスタビライザーと4Kカメラの組み合わせを利用しています。
 またアップデートされたActiveTrack 3.0、内蔵のグラマーエフェクト、AIエディター、ハイブリッドAF 2.0、モーションラプスなど、スマートフォンアプリを必要としないソフトウェアの機能強化も新たに追加されています。
 家族のビデオを作成したり、写真撮影に映像を追加したり、滑らかなモーションビデオで最新のストリーミング作品をVlogするなど、高解像度のモバイル制作に必要な機能がすべて搭載されています。

 重量はわずか4オンス以上で、このオールインワンユニットは、スムーズな動きと簡単なパン/チルトコントロールのための3軸ジンバルスタビライザーを搭載しています。Pocket 2は、1/1.7インチセンサーとワイド20mm、93°の画角のレンズを搭載しており、100Mb/sの速度で映画のような、4K60ビデオと64MPの静止画を最大256GBまでのmicroSDカードに記録することができます。
 4つのマイクで強化されたステレオ音声を撮影できるほか、ノイズリダクションやカメラのズームに追従するズーム機能を搭載し、より高度な収音能力で強化された音声を撮影することができます。静止画では8倍ズーム、1080pの動画と音声では4倍ズーム、2K動画では3倍ズーム、4K動画では2倍ズームを利用することができます。

 DJIのMimoアプリとiOSまたはAndroidスマートフォンを使用して、プリセットされた撮影パターン、カメラの動き、フィルター、サウンドトラックを使って映像を洗練します。アプリは、グラマーエフェクトを追加したり、基本的な編集をするために必要なものではなく、ワンタッチでモーションラプスに設定することもできます。
 また、アプリを使ってウェブに動画をライブ配信することもできます。同じようなサイズのスマートフォンとは異なり、ハンディなサイズのPocket 2は、ストーリーモード、アクティブトラック3.0、ハイパーラプス、パノラマ、モーションラプスなどのインテリジェントな機能を備えており、説得力のあるクリエイティブな効果を生み出すことができます。180°と3 x 3のパノラマショットから選択して、広い風景を撮影することもできます。

 Pocket 2には、静かに熱を放散するパッシブ冷却システムが搭載されており、リチャージャブルバッテリーで最大140分の録画が可能です。箱には、カバー、ミニコントロールスティック、1/4"-20三脚マウント、リストストラップ、電源ケーブル、USB Type-CとLightningスマートフォン用アダプターが同梱されています。広角レンズ、「Do-it-All」ハンドル、USBスプリッター、三脚、ワイヤレスマイクトランスミッター、充電ケース、電話クリップ、防水ケースなどの追加アクセサリーを別途購入することで、Pocket 2での撮影をより充実したものにすることができます。
 このジンバルカメラというまさに新しいジャンルの登場により、初心者による動画撮影の幅は一気に拡大されたと言っていいでしょう。まさに瓢箪から駒の発想で、新しい映像感覚を味わってみてください。




 ここまではいわゆるデジタルカメラとは一線を画する動画撮影機のご紹介でした。次回は本格的なデジタルカメラによるVlogというテーマについての考察です。どのようなカメラがVlogに相応しいのか。また今回挙げたスマホやアクションカムなどと比べてどのように違うのかも、考察していきたいと考えております。

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