2021年5月11日火曜日

スマホ写真家になる

サムズアップ・アメリカ!

スマホでプロっぽい写真を撮る方法




近ごろめっきりスマホで写真を撮るのが常識となった時代、もうそろそろ現れてもおかしくないのがプロのスマホ・フォトグラファー。はい、そうです。専用のカメラを捨てて、スマホカメラで飯を食っていく写真家が現れるのは時間の問題だと思います。我こそはと思う方は今から準備していてはいかがでしょうか。

とはいっても撮影の予備知識が皆無ではなかなか世間に認められるような写真は難しいでしょう。写真の世界、または世間はそんなに甘くはないです。・・・でもね。そんなでも出てくるときはありますけどね。ある日天才的な感性の若者がぱーーッと発表したスマホ写真が、プロ・アマの垣根を飛び越えて世に出る、とかね。ありそうな気もします。そういう場合は既成の写真のセオリーや常識を超えた発想の大転換が必要ですけどね。


ともあれ、ここでご紹介するのは、はじめにカメラの基礎情報ありきで、スマホ写真をプロっぽく変える簡単な方法です。

最新のスマホカメラの性能は、もはや認めざるを得ないので、これなら天才でなくても、ちょっとした工夫でいわゆる「映える」が撮れるはずです。
日頃、「カメラがんばれ、スマホに負けるな」と言ってる私の主張とは矛盾する話ですが、これもまた時代の要請かなとも思っています。いつの日か、本当にスマホで思い通りの写真が撮れるようになった暁には、私もスマホ写真家を目指すかもしれませんしね。(笑)
では参りましょう。



あなたのスマホでいい写真が撮れる!

とりあえず高価なカメラは置いときましょう。そしてここはあくまでストリートフォト、あるいはスナップ写真に限定した撮影に限らせていただきます。でもこれらのヒントで、あなたのスマートフォンを完璧なストリート写真用カメラに変身させることができます。

SNSを見ても分かるように、いまやストリートフォトは、スマートフォンのカメラを含め、どんなカメラでも撮影できる娯楽です。近所の様子を記録したり、刺激的な場所を訪れたりするのが好きな人にとって、ストリートフォトは検討すべき有効な写真のジャンルです。

とりあえず必要な機材は、自撮り棒とリモコン機能のアプリです。つまり自撮り棒に付いているリモートシャッターボタンとの併用です。

ここでは、スマートフォンのカメラを使ったストリートフォトを最大限に楽しむためのヒントをご紹介します。



1. スマホカバーを使うと人間工学的に優れている

ストリートフォトの撮影を容易にするために、スマホカバー(できれば折りたたみ式のカバー)の使用を検討すべき理由はいくつかあります。

一眼レフカメラやデジタルカメラを使ったことがある人なら、スマートフォンのエルゴノミクス(人間工学)は、特にスピーディーな操作が求められる場面では劣っていると感じるでしょう。しかし立て置き用カバーを装着することで、スマートフォンをより使いやすくすることができるのです。

スマートフォンをストリートフォト用のカメラに変身させるためのアクセサリーとして、スマホカバーが最適な理由は他にもあります。ここではそのいくつかを紹介します。



破損防止

スマートフォンを落下などの不慮の事故から守ることは、常に良いアイデアです。ストリートフォトの撮影では、危険が伴うことが多いため、保険に加入するようなものです。

さらに、スマートフォンカバーは、雨や、屋根やパイプなどの上からの突然の水漏れからスマートフォンを保護するのに役立ちます。


三脚がわり

立て置き用の支えが付いているカバーを使用している場合、撮影では三脚と同様の機能を果たしてくれます。遠くから自分を撮影したいときや、補助なしで面白い視点から撮影したいときは、脚に立てかけるだけでOK。そして、比較的平らな場所にスマホを置き、リモートシャッターを使って写真を撮ることができます。なお立てかけできないカバーでも、エッジがラバー素材なら滑りにくく、壁や柱に立てかけても好みの角度に調整できます。

この方法は、ストリート写真を撮るときにも非常に有効です。例えば、公園のベンチに座っていても、スマホを横に置いて、誰にも気づかれずに目の前や横の風景を撮影することができます。


低い姿勢

誰もが知っている自撮りや一般的な写真撮影の際のスマートフォンの姿勢。しかし、スマートフォンのカバー、それも折りたたみ式のカバーを使えば、ストリートフォトを撮るときの単調さを大きく減らすことができます。

なぜならそれは、カバーをつけることで、スマホの持ち方が変わり、もう一方の手でリモートシャッターボタンを使って撮影できるからです。スマホを触ってシャッターを切る必要はありません。つまり、"リモート撮りの機能を活用する "ということです。

どこかに固定してリモートで撮る、これだけで撮る視点にユニークさが生まれ、なおかつスマホの弱点である手ブレを完全に解消してくれます。

カメラでファインダーを覗くときのような精妙な構図は望めませんが、うまく行けば新鮮で思いもよらないショットを得ることができます。





2. 自撮り棒のBluetoothシャッターボタンを外す

ストリートフォト用に折りたたみ式のスマートフォンカバーを採用する以外にも、自撮り棒にリモートシャッターボタンを追加することは、ストリートフォトの撮影に役立つ最も便利で一般的には知られていないトリックの1つです。

比較的安価な自撮り棒を購入して、Bluetoothで動作するリモートシャッターを外すだけです。これらのボタンは、同じく安価で広く出回っている一般的な電池で動作します。
ただし100均で売っているような安すぎる自撮り棒はお勧めしません。万が一部品が折れたりすると、高価なスマホが台無しになる恐れがあります。

すでに述べたように、シャッターボタンを手にすれば、片手にスマートフォン、片手にボタンを持って簡単に歩き回ることができます。この方法は、スマートフォンの人間工学的なマイナス面の多くを否定するものであり、特にグリップ力を高めるためにカバーを使用する場合には、その効果は絶大です。

自撮り棒は腕の延長のような機能ですので、使い方次第では通常のカメラでは届かない、あるいはあり得ない角度からの撮影が可能です。問題は伸ばし過ぎた時の手ブレですが、それさえ注意すれば、静止画でも動画でも、常識を覆す面白い観点を見出すことができます。


3. スマートフォンの設定とヒント

スマートフォンのカメラの設定(マニュアルモードやプロモードを含む)をすべて覚える以外にも、いくつかの設定や一般的なヒントがあります。


・スクリーンロックの時間を5分または10分に設定する。

・Bluetoothがオンになっていて、スマートフォンがリモートシャッターボタンに接続されていることを確認してください。

・ストリート撮影では、スマホカメラをオートモードにしておくのがよいでしょう。

・レンズは想定される被写体までの距離に十分な広さのものを選択してください。

・シャッター音やカメラの音は消しておきましょう。

・Bluetoothが使えない場合は、ボリュームボタンをシャッターにしておく。

・画面ロックがかかっている場合は、スマートフォンを振って起動するように設定する。




このほかにも、スマホ特有の設定があるかもしれませんので、注意が必要です。だからこそ、街に出る前にしっかりとカメラを試して、トラブルを最小限に抑えたいものです。

他にも、ウォーターマーク機能をオフにしたり、画質を高にしたりすることもできます。また、撮影時に位置情報を保存しておくのも有効な方法です。撮影した場所を保存しておけば、後日、その場所を再訪したときにも、撮影場所がわかります。



スマホでストリートフォトを楽しむためのヒント

ここで紹介したヒントは、スマートフォンをストリートフォト用のカメラに変えるためのものです。つまり、デジタル一眼レフカメラやポイントアンドシュートカメラに近い操作性を実現することができます。もちろん、大きな違いがあることは確かです。

もちろん、大きな違いはありますが、いわば土俵が大きく狭まったということです。ストリートフォトグラファーが従来型の大型カメラを持ち歩くよりも簡単に、至近距離から被写体を撮影することができるようになります。

ただし、次のような点には注意が必要です。

写真を撮るときに動いていると、十中八九、画像がブレてしまいます。解決法としては、ゆっくりとした動きで撮影するということです。しかし、「Remini」のように、画像のブレを取り除くことができるアプリもあります。上手く活用すれが失敗写真を激減させることも可能です。

撮影に際して一般的には、被写体に近づかなければなりません。これは、スマホのカメラには広角レンズが一般的に搭載されているからです。望遠レンズを使う場合は、ほとんど動かずに撮影しないとピントが合わない、あるいはシャープに写らないことがあります。このような場合は、通常のカメラの持ち方で被写体を拡大して撮影するのがよいでしょう。
そのためには、近距離での撮影を恐れてはいけません。被写体をどのようにフレーミングするかを考えてから、撮影に臨みましょう。


携帯電話の充電器を持ち歩く

常にカメラを構えて歩くと、バッテリーの消耗が早くなります。また、スマホは本来の用途である電話の発着信にも使用する必要があるかもしれません。

スマートフォンで撮影した特別な画像を、コンピューターソフトで後処理するのもいいかもしれません。「Luminar AI」などの写真編集ソフトを使えば、スマホで撮影した画像をより美しく仕上げることができます。




スマホはストリートフォトに役立つツールの一つ

一眼レフやミラーレスシステムの代わりにスマートフォンを使用することにはいくつかのデメリットがありますが、スマートフォンの大きなメリットは、常に持ち歩くことができるカメラであるということです。

ほとんどの写真撮影に必要な優れたカメラを所有していても、スマートフォンをストリートフォト用のカメラにスイッチする方法を知っていれば、カメラを家に置いてきてしまったときに便利です。


スマホの欠点

先述した通り、手ブレが大きな課題です。まだSONYなどの最新鋭カメラなどと比べると、オートフォーカスはまだまだ遠く及びません。

マニュアルでの操作限界もスマホの欠点で、なかなか思うようには取れず、結局スマホ任せのオートの方がいいやってことになりがちです。

拡大したときの、画像の粗さには目をつぶるとして、立体感や、質感を出すのはまだやはりカメラの方が優れています。

夜景がイマイチ。最新のiPhone等は電子的な処理で上手く高感度撮影をカバーしていますが、味のある夜景を写真の作品に仕上げるのはまだ難しいようです。SNSで見る分には申し分ないですが、大きくプリントして展示場に出すにはなお改良が必要なようです。

そして最大の違いは、撮る醍醐味が別次元だという事です。
カメラを長く手にしている者にとって、軽いスマホをタップするシャッター感は、なかなか違和感をぬぐえないものです。スマホ撮影だと割り切ってしまえば、それも気にならないかもしれませんが、多くのカメラ好きは、あのカメラのずっしり感。ファインダーを覗くワクワク感、メカニカルなシャッター音とその手ごたえに喜びを覚えるのです。またあれこれ手動で自分の狙いを定めて行く過程、その狙いが実現した時の喜びなど、カメラという道具を扱う所作そのものが、至福のひと時なのです。

なのでスマホにはスマホの利点があるように、カメラはカメラでいつまでたっても、廃れない魅力の塊であることを忘れないでください。

そのうえで、スマホでもかなりのいい写真が撮れることを認めて、その可能性を追求するもの新しい写真時代ではないでしょいうか?

私もこれから先、スマホのカメラがどこまで進化するのか興味があります。要は適材適所で、カメラとスマホを使い分けて、その両方の利点を活用していきたいと思っています。





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