2022年10月9日日曜日

ハイキングのススメ:2022年 --秋--

サムズアップ・アメリカ!
どうやって森の散歩を楽しむか




24時間365日、ソーシャルメディアやニュースに溢れる現代において、ハイキングの楽しさを発見したり、再発見したりする人が増えています。うちの近所の山も一昔前は閑散とした、地元近隣の人がのんびり楽しむ散歩コースでしたが、近頃はネット情報の氾濫で全米から観光客が押し寄せるハイキングスポットなってしまいました。

とりわけ都会生活に疲弊して、癒しを求める人は年々増えています。自然の中で過ごすこと(時には「森林浴」とも呼ばれます)の精神的、肉体的、感情的な利点に関する研究は、いたるところで行われているようです! それには十分な理由があります。



ハイキングは誰にでもできる

ハイキングを定義すると、通常公有地の未舗装の公道で、不特定多数の人が長時間歩く行為、となります。
歩けるのであれば、ハイキングは誰でも可能です。実際、多くの地域でアクセシブル・トレイルやアダプティブ・プログラムが増加しています。歩くことが不可能な人や困難な人でも、車椅子やカートなどで、ハイキングを通じて公共の土地や空間を楽しむ、という目的を達成できます。それぞれ地域には、それらを支援をしてくれる設備が多くあります。大切なのは、前もって計画を立て、安全を確保し、自分の快適な範囲にとどまることです。

公園や公有林の近くに住んでいなくても、ハイキングは可能です。ただ街を歩くために街を歩くという「アーバンハイキング」も選択肢の一つなのです。



思ったより簡単に始められる

ハイキングはしたことがないけど、やってみたいという方。何十年も森に行っていないけど、また行きたい。そんな方。あるいは、ハイキング初心者ですか? このガイドは、ほんの少しの計画さえあれば、トレイルに入って楽しく自然を満喫できる・・・。そういったことをお伝えする記事となっています。

最近のハイキングは、長距離ハイキング、スルーハイキング、スピードハイキングなど、アウトドアレジャーのニュースでも定期的に取り上げられるようになり、確かにトレンドは盛り上がっています。





 ハイキング:ビギナーズガイド 

ステップ1:場所を選ぶ

これから始めるハイキングに適した場所を見つけることが第一のステップです。
昨今はネットで、地元が発信するハイキング情報に確かなものが多く、信頼されています。なのでビギナーとしては、州立公園や地元の公園から始めるとよいかもしれません(州立公園には初心者に最適なアクセスしやすいトレイルがあることがよくあります)。


ステップ2:ハイキング仲間を見つける

始めたばかりの頃は、常に仲間と一緒に行くのが一番です! 特に初めての場所は単独行動は避けた方が賢明です。

ハイキングのパートナーを探したけれども、見つからなかった?
そう言った場合は、多くの地域で組織された野外レクリエーショングループがあり、そこの参加することができます。
地元のアウトドアグループや個人経営のアウトドアショップ、または地元のREI Co-opに問い合わせて、初心者のためのグループハイキングがいつ行われるかを調べてみてください。
経験豊富な人たちと一緒に、比較的簡単に始めることができます。さらに、将来のハイキング仲間を見つけることができるかもしれません。

一人であろうと誰かと一緒であろうと、まずは自分の体力にあった場所で、必要であれば助けを求めやすい場所(州立公園は利用者が多いので、この目的には最適です)で短いハイキングから始めるようにしてください。
森の中を歩くのは平らな場所を歩くより も難しいので、走行距離は難易度の指標にはならないことを覚えておいてください。





ステップ3:時間に余裕を

まずは時間をかけて歩くことを念頭に置いてください。
タイトなスケジュールでハイキングするのはやめましょう。せっかく忙しい日常から飛び出すのですから、のんびり歩くぐらいが最適です。森の中にいることの素晴らしさの一つは、時間にゆとりを持たせることです。
ハイキングの途中でバラの香りを嗅いだり、必要に応じて休んだり、経験を楽しむことができるように、少なくとも数時間の余裕を持つことを忘れないでください。

自分がどこにいるのか、誰かに知らせる。
単独で行くアウトドア派には「フロント・カントリー・バディ」と呼ばれる、一緒に冒険には出かけないけれども、あなたやあなたとハイキング・パートナーが時間内に帰ってこないと気づいて、必要なら当局に連絡してくれる、信頼できる友人が必要です。必要であれば、当局に通報することもできます。



ステップ4:準備はシンプルに

衣服と靴
最近の本格的な長距離スルーハイカーは、毎年のようにスピードの記録を塗り替えています。このようなメディアの注目を浴びると、誰もが何百ドルものハイテクギアを持ったハードコアな熱心なスルーハイカーが良い、と思うでしょう。

しかし、メディアの誇大広告にだまされてはいけません。ハイキング衣類が長足の進歩を遂げていることは確かです。便利で軽量、頑丈、防水や耐水性に富んだ素材をふんだんに取り入れた優れたギアはたくさんあります。しかしハイキングを楽しむために、プロ並みのオーバースペックなギアを高額で揃える必要はありません。難易度の高い、それこそあなたの足を守る優れた登山靴もいつかは欲しいですが、ビギナーには必要ありません。ごく普通のハイキングシューズで十分です。

ただし、天候を無視した装備だけは避けてください。
例えば、
綿で作られていない服を着る(なぜか? 綿が雨や汗で濡れると体に不快が生じます。皮膚から水分を吸い込むと、山の気温差で体がやられます。軽いハイキングには、ジム用の短パンと化繊のTシャツで十分ですが、長ズボンと長袖の方が、日光や虫(ダニや蚊など)、皮膚を刺激する植物から体を守るので効果的です。

靴は丈夫で履きやすいもの(絶対にブーツでハイキングに行かないでください。) そして最後に、雨に備えて防水ジャケット(ポンチョなど)をお忘れなく。





ステップ5:地図と必要な安全装備を持参

バックパックは背負い心地の良いものを選びましょう。
比較的短い距離のハイキングであっても、基本的な用品は持参するのが安全な方法です。 
水(水分補給は非常に重要です)、スナック、懐中電灯、応急処置(処方薬、バンドエイドなど...)を1~2本入れておくとよいでしょう。

最も重要なことは、地元の地図を持参し、その使い方を知っておくことです。

ベテランハイカーが本物の地形地図を使用するのには理由があります。

どんな地図が必要?
多くの州立公園では紙の地図を提供しています。紙の地図は晴れた日には問題なく使えますが(雨に濡れるとアウトです)、ガイドブックは古くなければとても役に立ちます(注意:トレイルは数年ごとに変わる傾向があり、ガイドブックは古くなることがよくあります)。

もし、正確な防水地図があれば、最高の情報源となります。
 特にトレイルが交差する場所では、頻繁に地図を取り出し、自分の位置を確認することを忘れないでください。



最後に:楽しく続けましょう

外に出るときの一番の楽しみは、ゆっくりと自分のいる場所を確認し、楽しむことです。 
ハイキングの世界に一歩一歩足を踏み入れ、大自然の恵みを全身で感じてみてくださいね。




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