2022年10月23日日曜日

植物をキレイに撮影するアイデア

サムズアップ・アメリカ!
ありふれた植物でもアートな写真になる!




外に出て何か素敵な植物の写真を撮りたい、と思っていざ街角で見つけた花々を撮っても、なんかイマイチと思ったことはありませんか?
あなたの写真に欠けているものはなんなのか、考えてみましょう。
基本的な技術と、そこまで優れていなくても、ごく平均的なカメラさえあれば、簡単に美しく撮れる植物写真のコツ、というものがあります。

ヒントは光と構図です。では順を追って、植物撮影のポイントをチェックしていきましょう。

 写真が化ける! 効果的な植物撮影法 


1)撮影に最適な時間帯

間違いなく、日の出直後と日没直前が植物の撮影に最適な時間帯です。いわゆる「ゴールデンアワー」は、光が微妙に変化するため、ライティングには断然最適です。ありふれた被写体がドラマチックに映える瞬間を逃さないようにしましょう。

太陽が被写体の後ろに来るようにカメラを構えると、花に美しい縁取り照明や逆光を当てることができます。ただし太陽がセンサーにモロに当たるような位置で撮影すると、白飛びして見苦しい画像になってしまうので注意です。

ゴールデンアワーのような、微妙な光の加減がない状態だと、花の露出を均一にするのが難しくなり、結果的に見苦しい写真になってしまうことがあります。
ピーカンでいい天気だから日の高いうちに撮ってしまおうとすると、往々にして味気ない写真を量産してしまいます。

むしろ曇りの日の方が植物撮影には適していますが、晴天であれば朝日や夕日のような微妙な色彩の時間帯を見逃さないようにしてください。





2)想像力を働かせる

ありふれた草花も、撮り方の工夫によっては芸術的、実験的なことをする絶好の対象となります。

私は、植物や菌類などのマクロ被写体を撮影するときは、いつも1つの被写体に時間をかけて、できるだけイメージした理想に近い撮影することに努めています。レンズを変えてみたり、焦点距離を変えてみたり、さまざまなアングルを試してみたりの試行錯誤が傑作を産みます。
失敗を恐れないでください。新しい撮影方法を試せば試すほど、その被写体の新しい、面白い写真が撮れる可能性が高まります。昔から言われていることですが、「The Sky Is The Limit」(空は無限大)です。



3)鉢植え撮影の自由度

庭のないマンションなどでは、鉢植えの植物を使って撮影することができます。

鉢植えのいいところは、好きな場所に移動できることです。テーブルの上でも、椅子の上でも、棚の上でもいいのです。グルグル回して最高のアングルを見つけましょう。
鉢植えを置くときは、他の家やユニットなど、気が散るような背景や明るい光を避けることが重要です。

鉢植えを回転させると、植物の観察力が増します。植物が最もよく見える「良い」面が必ずあることに気づくでしょう。鉢植えがたくさんある場合は、虫がついていないもの、乾燥して枯れていないものなど、一番きれいに見える花を選びましょう。



4) 風の強い日は動きを抑える

風の強い日に植物を撮影するのは大変です。何日も風が弱まるのを待つのではなく、庭を一周して風の少ない場所を探してみましょう。
フェンスのそばや壁際、物置の裏側などです。
それでも無理な場合は、マクロクランプを使用して植物の動きを抑えることもできます。




このクランプは、植物などの一時的な固定のために設計されたものです。片方の端は枝や三脚に、もう片方は植物の葉などに固定することができます。風の影響でブレがちなところを最小限に抑えてくれます。このクランプはオンラインで簡単に注文でき、特に植物を撮影する目的が多いのであれば、価値ある投資となるでしょう。



5) 近づいて撮る

花に近づいて、花の一部分だけを撮影するのも楽しいものです。
マクロレンズも含め、レンズにエクステンションチューブを付けると、最短撮影距離よりもずっと近くにピントを合わせることができます。

花のおしべにピントを合わせたい、飛んできた昆虫にピントを合わせたい、花びら1枚にピントを合わせたい......。
同じ花でも接近してマクロで撮る花の表情はまるで違います。
三脚を使えば、ピントを合わせたいところに手動でピントを合わせることができるので、とても効果的です。

一眼レフカメラでは、ライブビューで1カ所に絞ってピントを合わせ、ケーブルレリーズで撮影することが一般的です。

ケーブルレリーズは、シャッターボタンに触れることなくカメラのシャッターを作動させるために使用されるデバイスです。
ケーブルレリーズは、写真用アクセサリーの中でも最も便利なものの1つです。しかも、かなり手頃な価格で、非常に小型軽量なので、バッグの中に1つ入れておかない手はありません。使用するには、カメラやレンズに適切なネジ穴があることが必要です。カメラのデザインによって、シャッターボタンに内蔵されていたり、ボディの別の場所に設置されていたりします。購入前にあなたのカメラをチェックしてみてください。





6)クリエイティブなライティング

太陽光が乏しいときは、レフ板やトーチ、外部フラッシュなど、別の光源を使って光を追加してみるのもいいでしょう。
レフ板は花の影を減らすのに効果的で、花に太陽を反射させることで自然な表情を保つことができます。トーチも光を加えるのに使えますが、やり過ぎると「嘘っぽい」写真になってしまうので注意が必要です。

フラッシュは、正しく使えば(特にディフューザーをつければ)、植物をクリエイティブに照らすことができ、植物の魅力を引き立てることができます。
事前に何度もテスト撮影をして、フラッシュをフルパワーで使うか、出力を下げて使うかを確認することをお勧めします。それができれば、あとは工夫次第です。



撮影に制約や制限がある中でも、アイデア次第で劇的な植物写真を撮ることができます。
まずは芸術的なプロの植物写真をたくさん見て、刺激を受けて、あなたなりの最高傑作を模索していってください。



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