2020年12月4日金曜日

デカいよ、アメリカの玩具

 大きすぎるオモチャたち


 先日ウォルマートのおもちゃ売り場のバカでかいクリスマス・ギフトの一部をご紹介しましたが、まだまだあります、日本とはちょっとスケールの違うおもちゃの数々。クリスマスは賑やかなほうがいい。それは分かります。はいそれは十分理解できるのですが、あまりに大盤振る舞いが過ぎて、お子さんたちがアップアップするほどの大スケールのプレゼントをあげ過ぎじゃないですか? 余計なお世話でしょうが、ついそんなことをつい思ってしまう、巨大なおもちゃの数々がありました。ご覧ください。


 はい、キリンちゃん。子供たちに大人気の動物ですが、ぬいぐるみにすると、やたらタテに長くて目立ちます。でも不安定ですぐ倒れちゃいそう。ウマとかも同じで、結局は子供のベッドで横倒しのままになる運命のようです。




 うわ。アメリカで娘さんへのテッパンな贈り物と言えば、テディベアに止めを刺すのですが、なにも大きければいいってもんじゃないでしょう。どこに置いておくの? それでも親は子供がびっくり目をまるくして喜ぶ姿を見たいばっかりに、こんなジャンボなものにまで手を出してしまうのです。私もかつてこれほどではないけど、何度かバカでかいクマちゃんを買った経験があるので、つい余計なアドバイスをしたくなってしまいます。




 2ー3歳の男の子なら必ずウケるのが巨大なヒコーキです。これはほぼ間違いありません。いとこの子にも大きめのブリキのジェット機を買ったことがあります。この絵のおもちゃは、なかにミニカーを蓄えるのが特徴で、のちのち車を買い足さねばならない仕組みです。これもデカけりゃいいってものじゃないと思うのですが・・・。




 いやもっと厄介なのがこの巨大ブロック・トイです。ひとつひとつのピースがデカすぎ!200個もブロックがセットになっているのですが、何を作るにも一苦労です。遊び終わったら片付けも大変で、収納にも困る厄介者にもなりかねません。ご購入の際はぜひ熟慮のほどを。





 場所を取ると言えば、女の子の夢の詰まったドールハウスも困ったサイズ感のものが多いです。いくらアメリカの家が大きいとはいえ、こんなもの子供部屋に置いたらほか他のことができないでしょう。しかし毎年次々と巨大な新しいデザインのドールハウスは増え続けているわけで、この人気商品のとどまるところを知らぬ勢いには脅威を感じます。




 もう一個、坊やのバンザイなトイをご紹介しておきましょう。みなさん見たことあると思いますが、アメリカで昔からあるおもちゃで、「4-To-Score」というものです。円盤形の駒をストンと落として同じ色を並べたものが勝ちという単純な五目並べみたいなものです。それれがなんでこのサイズになっちゃうのでしょうか? これおもちゃ屋さんで定価$250します。買った当初はワイワイ遊ぶでしょうが、保証します。スグ飽きます。そのあとどこへしまうんでしょうかね。この大きさ、もはや意味不明です。






 部屋に入りきらなくてもアメリカのキッズは困らないものもあります。たとえばこの電動四輪バイク。普段はパパのクルマの隣に並べてガレージに入れればよいのです。こういうのを買うお家の庭はたいていだだっ広いので、親がよく監視さえすれば、庭を勝手にぐるぐる走り回ってくれるのです。お高い買い物ですが、スゴく喜ばれるボーイズの夢が詰まっています。

 ちょっとマニアックな子供にはトラック・タイプがいいでしょう。男の子にしかわからない、ごつごつ大きく、いかついものが好きな坊やってけっこういますよね。でもこれくらいはまだかわいいもの。
 お次は少々寒気さえ感じる、ボーイズの夢マシンです。
 
 あーあ、本当に射撃できますよこのタンク。大砲とマシンガンの二段射ちです。こんなちっちゃい頃から、裏庭を戦場に見立ててシミュレーション・バトルですか? さすがアメリカですね。近所を見回してみればミリタリー大好きキッズの多いこと。こういう家族に限ってパパも普段から迷彩デザインのシャツやパンツ履いてたりします。この親にしてこの子あり。長じて武器マニアなんぞになるようなことは、ぜひとも避けてほしいと願うばかりです。

 ちょとビビったところで、最後は少しほほえましいものをご紹介します。




 トランプでかっ! お嬢ちゃん楽しそうですが、それどうやって遊ぶの? そもそもカード切ろうとしてもシャッフルできんでしょ、この大きさでは。ぺらぺらとはいえ52枚揃えると持つのも大変そう。買っても来年はドネーション行き確定グッズですねー(笑)。


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 去年閉店してしまったトイザらスのアメリカ店には所狭しと、巨大なおもちゃがひしめいていたものです。うちの子供たちにも喜んでもらおうと、大きなテディベアを買ったのはなつかしい思い出です。娘が大きくなって置き場に困っているのですが、いまだに部屋の片隅でほかのぬいぐるみたちと一塊になってうずくまっています。大きいし愛着があるし、手放すに手放せないという感じでしょうか。

 アメリカで、小さな子供のたくさんいるお家はどこも同じような悩みを抱えているのではないでしょうか。とにかく大きなオモチャは、そのときは喜んでくれるけど、飽きたら放ったらかしというケースも多いのです。買う時は後々のことを考えて慎重に選ばないと、えらいことになります。

 うちはニューヨーク郊外の小ぶりの一軒家で、日本よりは少しスペースもありますが、それでもおもちゃは子供部屋には収まり切らず、屋根裏に押しこんでいるものも結構あります。夏場しか使わない子供用サーフボードや、冬限定のスキーやそりもやたらと場所を取ります。ここにさらにクリスマス・プレゼントの歴代おもちゃが加わると、もう足の踏み場もないほど屋根裏を占拠してしまうのです。年を追うごとに取捨選択して、ドネーションに回すか、粗大ごみとして処分するか悩みが増えていきます。

 なのでいまアメリカのおもちゃ売り場を見ると、これ買ったら先行きたいへんな事になるぞ、と他人事ながら余計な想像ばかり膨らむのです。


 というわけで、アメリカでは国の大きさに見合ってなのか、このシーズン、やたらデカすぎるオモチャが目立ちますよ、というレポートでした。

 でもクリスマスは年に一度のビッグ・プレゼントの日なのですから、これ以上野暮なことは言いますまい。せいぜい大きなオモチャを与えて、ビッグな子供に育てていってください。消費大国アメリカバンザイです。でもエコのこともしっかり考えてね。サムズアップ・アメリカ! こらからもよろしく!

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