2020年12月9日水曜日

年末ギフトのヒント1

サボテンを贈ろう




 毎年年末にギフト・シーズンになると、なにを贈ろうか迷うことと存じます。例年恒例のギフトもよいのですが、今年はちょっと目先を変えて、相手の意表を突き、かつ喜ばれるプレゼントを選んでみてはいかがでしょうか。

 今回その第一弾。サボテン編です。


CACTUSに思いを込めて

 花には象徴的な意味があることは誰もが知っています。例えば、赤いバラは恋愛を象徴し、黄色のバラは友情を象徴します。同じ種類の花でも、色が違うだけで意味が全く違うのです。

 だからこそ誰かに贈る前に、その植物(今回はサボテン)がどんなメッセージを伝えているのかを知ることが大切なのです。バレンタインデーに、大切な人や秘密の恋人に黄色いバラを贈って、台無しにしてしまうことを想像してみてください。(黄色いバラの花言葉は「愛情の薄らぎ」「嫉妬」。)

 花と同じように、サボテンや多肉植物にも象徴的な意味があります。今回は、もし誰かがあなたにサボテンを贈る場合、それが何を意味するのか。そしてあなたがこのトゲトゲした多肉植物をプレゼントするときに、あなたの愛する人に何を言っている事になるのかを解説いたします。
 まず先に申しておきますが、サボテンというのは往々にしてトゲのイメージから敵意を渡すものと思っている人がいるかもしれませんがそれは大間違い。むしろサボテンには真逆の意味が込められるものなのです。

 サボテンは強くてタフです。雨のない不毛の砂漠の荒れ地でも、サボテンは生き延び、成長する方法を見つけてきました。すごいことだと思いませんか?

 だからこそ、サボテンは、逆境に直面しても耐え忍び、粘り強く生きる生命力を表すようになったのです。

 また一方で、アメリカ・ネイティブ・インディアンの世界においては、古来誰かがサボテンを贈るということは、尊敬の念を表していました。それは、あなたは回復力のある戦士だという意味なのです。彼らは相手の経験してきたことをすべて見てきて、「あなたは素晴らしい。タフで強い実力者です」そういう意味合いを込めてきたのです。困難な状況から立ち直ることができる人だと。





あなたのことを気にかけてくれている

 ネイティブ・アメリカンの文化では、サボテンは暖かさ、保護、母性愛を表していると信じられています。

 サボテンは過酷な環境下でも生き抜くことができるので、無条件の母性愛の象徴となっています。サボテンと同じように、母の愛は強く、永続的なものなのです。

 またサボテンには薬効があるので、母性愛とケアの象徴となっています。アメリカ先住民はサボテンの果肉や果汁を傷や消化器系の病気の治療に使っていました。

もう一つの可能性

 アメリカで、もし異性がサボテンをあなたに贈るということは、あなたを愛し、あなたを大切に思っているということかもしれません。サボテンは、時に優雅な花よりもさりげなく素敵な贈り物になります。この愛すべき多肉植物たるサボテンのプランターに入った植物をプレゼントされたら、あなたの株はぐっと上がること請け合いです。

 サボテンを贈る人は、あなたを守りたいという気持ちもあります。風水では、この多肉植物をテラスや窓辺に置くと、ネガティブなエネルギーや不幸から守ってくれるとされています。家の中に入ってきた悪い気は、このサボテンのトゲで跳ね返ってきます。そう、あのトゲはあなたの味方。あなたを守る盾を意味するのです。手元に置いておくと頼もしい植物でもあるのです。

 ひとつ注意しておきたいのは、新しいサボテンを家の入り口付近には置かないようにしてください、ということです。風水の原則よれば、奥の部屋や、入り口に対置する窓際などが相応しい置き場所ということです。

サボテンの魅力

 先に述べたように欧米では、サボテンは逆境に立ち向かう強さや母性愛の象徴とされています。一方、日本ではサボテンの花をもらうのは、実は相手があなたに惹かれているサインです。

 花に意味を持たせることは、日本古来の伝統である「花言葉」と呼んでいますよね。これを欧米の人の説明すると、すごく興味を持ってくれます。今では日本人でも深い意味まで知らなくなりましたが、昔はかなり真剣に扱われていたことです。花を贈ることは、軽々しくできることではありませんでした。一輪一輪の花には意味があり、言葉のない明確なメッセージが込められていたのです。

 このハナコトバの伝統では、サボテンは欲望を連想させるので、誰かに花を贈れば、本質的にはラブレターを贈っていることになります。

 しかし欧米ではそんな誤解を招く意味合いを持ちません。それよりもっと幅広い「親愛」の気持ちを込めてプレゼントにできるのです。手のひらに乗るような、小さく健気なサボテンの小鉢を想像してみてください。きっと愛おしさがこみ上げてくるはずです。




 さてそろそろサボテンを贈るという意味が分かったところで、いかがでしょうか? あなたはサボテンをプレゼントする気になりましたか? これは贈り物として、とても気の利いたアイデアのひとつだと思います。ぜひ最寄りの観葉植物市場などへ出向いて品定め始めてください。きっとあなた自身も欲しくなるような、素敵なギフトとしてのサボテンが見つかりますよ。

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