2021年4月2日金曜日

人気ストリーミング番組

世界中で共有するドラマ





オンラインストリーミングサービスが隆盛の昨今、世界中で同時期に同じ番組を観るという、今までになかった現象が起きています。映画では世界同時公開も普通にありましたが、ネットフリックスやアマゾンプライムなどでドラマシリーズが同時期に世界中で観られるなどという事はかつてなかった事です。ストリーミングサービスの充実化でほとんどタイムラグなしに世界のいたるところでおんなじドラマが放映され鑑賞されているのです。

これはすごいことです。

若い世代からは何をいまさらと言われそうですが・・・。

ずっと昔のことですが、海外のテレビドラマは一年以上の時差がありました。日本で放映されるのは本国で放映終了後というのが常だったのです。放映権の問題や翻訳、編集に要した時間や労力がそれだけ大変だったという事でしょう。

しかし今のこのストリーミングサービスが定着した時代は、本当にすごいです。

ネットでも、放映直後に世界中で感想が飛び交い、見知らぬ人どうして意見が交換され、楽しみを共有できるというのは思えばすごいことだと思います。


マーベルシネマティックユニバース


数週間前までDisney+にて放映されていた「WandaVisoin」では世界中のYouTuberたちが、毎回熱い感想や洞察を展開し、それぞれの国でも視聴者の反響が大きな話題を呼びました。

ストーリーは表向きのシットコムとは裏腹に、謎が謎を呼ぶ展開で、議論の余地をふんだんに盛り込んだ意欲作でした。ゆえに深読みと憶測が交錯し、制作側の意図を深読みしすぎて大暴走するファンも散見しました。これは日本のみならず、本国アメリカでも全く一緒で、原作コミックに詳しい人ほど過剰な期待をこのドラマに求めて深堀りしていったのです。



でも見聞きしていた楽しかったです。

マーベルコミックの世界は歴史も長く、キャラクターも膨大。複数のアーティストが同一ヒーローを独自の解釈で描いてきたので、どの作品もものすごく込み入った話になっています。映像の世界はコミックスとは強い関連性があるものの、必ずしも同じ話になるとは限らず、どう展開するのか、ファンは十人十色でいろんな妄想を掻き立てるのです。

MCU(マーベルシネマティックユニバース)は今後もDisney+のドラマシリーズと、劇場公開の映画との両輪で世界観を広げていく模様です。

アイアンマンから始まった壮大なサーガは、2019年の「エンドゲーム」で大きな節目を迎えましたが、まだまだ続く見込みです。

コロナ禍によって大きく予定はずれ込んできましたが、今は順調にプロジェクトを同時進行させているらしいです。

映画版では延期になった「ブラックウィドウ」その次に「スパイダーマン」「ドクターストレンジ」という流れが予定され、同時にストリーミングで複数の単独シリーズを進めていくとのこと。先行きが楽しみで仕方ありません。



今、放映真っ最中の「The Falcon and the Winter soldier」も順調な滑り出しで、単なるアクションSFかと思いきや、問題提起もしっかり盛り込まれ、なかなか人間ドラマとしても骨太であり、かつコミカルな要素も忘れないというバランスの取れた娯楽作になっていくようです。

MCU全シリーズを最初から時系列で観てきた私にとっては、それぞれのキャラクターの発言や、ちょっとした背景設定にもグッとくる場面があり、今後も見逃せないシリーズとなりそうです。

ストリーミング放映のすごいところは、先に述べたように、国境を越えて感想を見聞きしたり交わしたりできることですが、それだけではありません。


いつどこで、どんなデバイスでも視聴が可能なので、親しい間柄でも必ずしも一緒に見る必要はないのです。家族や恋人同士であっても、毎回一緒に見ることはできない場合があります。でも週に一回の放映ペースのドラマなら、その週のうちの都合のいい時、所で観られるので、取り残されることは少ないのです。我が家も昔は家族そろってお茶の間で一緒に観るのが習慣でしたが、今はバラバラ。それぞれの予定があるので、ある者は深夜に大画面のテレビで、ある者は通勤電車の中でスマホでと自由に視聴しています。

また家族同士でもそれぞれに好みがあるので、別の番組を独自に鑑賞し、食卓でそれぞれのおススメを語り合う、などという事もちょくちょくあります。

娘はNETFLIXの「The Umbrella Academy」というサイファイドラマにハマっていますし、息子はAmazon Prime Videoの「Vikings」を熱く語る・・・。そんな感じです。

私は仕事が不規則であまり多くの視聴時間を割けないのですが、空いた時間にまとめて空手キッドの続編ドラマ「Cobra Kai」などを観ています。




本国アメリカ版NETFLIXは日本のアニメにも過剰ともいえるほど力を入れており、この影響はアメリカのキッズたちへもグイグイと浸透しつつあります。これまで日本アニメと言えば「スタジオジブリ」や「ポケモン」「ドラゴンボール」と言った明朗なものが主流でしたが、アメリカ版NETFLIXにはけっこうコアなアニメもしれっと混ざっており、こういうアニメを欧米のキッズが見たらどうなるのだろうかと、少し不安になったりもします。

とはいえ、ストリーミングという新たなプラットフォームの充実化は作品の輸出、輸入双方に文化的な大きなインパクトを与えつつあります。

実際のところ、日本のアニメは輸出過多な反面、実写ドラマに関しては、まだまだ貧弱なラインアップです。韓流ドラマは米国版ネットフリックスでも大量に流れており、反響も大きいだけに、日本のドラマも頑張って国際的な広がりを見せてほしいものですね。


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