2021年4月19日月曜日

野鳥観察と撮影

春のバードウォッチング



こちらニューヨーク州のハドソンバレー周辺はようやく連日のポカポカ陽気で、春らしくなってきました。山々の樹々も芽吹き、新緑が映える季節。

そしてこの界隈で季節の移り変わりとともに楽しめるのがバードウォッチングです。春ともなるとたくさんの鳥たちが北から南から移動してきます。また普段は山奥や沼沢地でしか見られない野鳥も町まで下りてきて、餌を探し、新たな巣を作ろうと、忙しく飛び回っています。

特に鳥好きでなくても、この地域に住む人は野鳥を大切な隣人のように思う人が多く、庭に餌場を作ったり、手づくりの鳥小屋を木に括り付けたりして、鳥たちに憩いの場を与えています。

私も春になると毎年のように新しいバードフィーダーを買って、裏庭の木にぶら下げています。これまで何度となくリスに破壊されたバードフィーダーですが、今年は彼らの来られない長い木の枝から宙づりにして空中浮遊しているような餌場を設置しました。



この写真は以前早朝に、二階の窓からそのバードフィーダーを撮ったものです。オレンジも鮮やかなカージナルとスズメが仲良く餌をついばんでおりました。

このカージナルはこの近辺に棲んでいるようで、夫婦連れだってよくうちの庭にも来てくれます。オスはこのようにぱっと見、目立つ色合いなのですが、メスは地味目の灰色と淡いオレンジのコンビネーションカラーです。

カージナルは冬場よく見かけるのですが、春から夏にかけては遠く北の山地へと移動していきます。


春の訪れとともに、最もアクティブに町を飛び回るのがロビンです。彼らは実に躍動感あふれる行動で、時に他の小鳥の獲物を横取りするような威嚇にもでます。集団で行動することも多く、春は自分たちのテリトリーを拡げるのに躍起になっているようにさえ見えます。あまり人を恐れないので、結構近寄ってカメラを撮れるので、撮影の練習に重宝する鳥です。




こちらの写真はTufted Titmouseってなんだかネズミのような名前を付けられていますが、和名はエボシガラです。写真の子はまだ巣立って間もない子供とみられ、特徴ある頭のとんがりもちっちゃいです。


もう一枚同じエボシガラ。何やら食事中のようですが、足の部位などはもうがっしりしていて、獲物を掴む力は十分にあるようです。



下の写真はRed-winged Blackbirdといいます。和名はハゴロモガラス。カラスと呼ばれていますが鳥類の分類上はスズメ目ムクドリモドキ科に分類される鳥類です。とても素早く川面や湖面を飛んでいるのを見かけます。




キツツキも春先によく木を物色してはせっせと穴を穿っているのを見かけます。早朝のトレイルなどを散歩していると、どこからともなく、カツカツカツと木をはねる音がこだまして、キツツキが木の中に棲む幼虫を探している様子が伺えます。





池のほとりにはカモのファミリーがよく散歩したり日向ぼっこしているのを見かけます。これがまたカワイイ。人間慣れしているのか、車の窓を開けると近寄ってきて、物欲しそうにこちらに目配せなどします。





我が家のとお隣さんの家には最近、スズメ一家が引っ越してきました。木造の家の壁に程よい大きさの穴があって、そこからひょっこり顔をのぞかせ、なにやらチュンチュンと叫んでいるのです。とての愛らしい姿です。




こちらはオマケです。鳥だけでなく、カメさんも春になると、よく湖面などから這い出て甲羅干ししていますね。本当にのどかで、平和な自然の恵みに感謝あるのみです。





春は、ハドソン・バレーでのバードウォッチングのピークシーズンです。初心者でも上級者でも、あるいは朝の散歩や午後のハイキング、週末の小旅行を探している人でも、ハドソンバレーを拠点とするバードウォッチング・クラブや団体は、ガイド付きのアウトドア・オプションをたくさん用意しています。

ニューヨーク州には476種類の鳥類が生息しており、アルスター郡とダッチェス郡には約300種類の鳥類が生息しています。ハドソンバレーで鳥たちの移動、交尾、営巣を観察するなら今がチャンスです。
フクロウ、ペレグリン・ファルコン、ツグミ、サギ、ナイトホーク、ウグイス、キツツキ、マーリン、ビレオ、タナゴ、カッコウ、スズメなどは、春の光景や音のほんの一例です。ここで紹介したクラブや団体が提供するガイド付きのバードウォッチング・ウォークやハイキングの多くは、無料で一般公開されています。

この季節のいい時期、大自然の春の息吹に触れるのはとてもおススメです。長い冬の間、家に閉じこもっていた人はこの際、都会の街並みから離れて、緑の野山を目指してみてはいかがですか? 可愛い小鳥たちの姿に心洗われ、身も心もリフレッシュするにはちょうどいいタイミングではないでしょうか。


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