2021年4月29日木曜日

人気の立ち乗り電気スクーター

サムズアップ・アメリカ!
新しい移動手段だ




いまニューヨーカーの間で大人気の立ち乗りスクーター。売れすぎて在庫がないのが悩みという販売店で、いまこの立ち乗りスクーターがどのような状況なのか、聞いてみました。

ひと昔前の電動スクーターはバッテリーの容量が少なく、パワー不足でおもちゃの域を出ないものが大半でした。でも昨今、電気自動車の開発にともない大小さまざまな企業が電力を使った移動手段に真剣に取り組んできました。その結果、思わぬ副産物と言うか、これまで見過ごされてきた、時代遅れの電動スクーターが新たな装いでパワーアップし、リニューアルを果たしたのです。よっていま売れ筋となっているスクーターは耳慣れない企業名のものが多いです。

性能の向上とともに、売り上げの追い風となっているのが、今の社会状況です。コロナの影響で、公共交通機関の衛生問題がクローズアップされ、ニューヨーカーの間でタクシーの代わりに自転車が活用されるようになりました。事業としても配送手段に、渋滞を縫って走れる自転車は重宝され、今まで以上に需要が伸びていると言われます。

マンハッタンやブルックリン、クイーンズといった大都市圏に住む人にとっては、通勤や買い物などちょとした移動手段にもこれまでは地下鉄、タクシーを使うしかなかったのですが、いまや自由に動ける二輪移動が注目の的となっているのです。

そんななかでも今、最も熱い注目を集めているのが、電動スクーターです。

利点はとにかく軽量小型で、場所要らず。アパート住まいでも駐車の心配はいらないし、自転車よりも取り扱いが簡単です。近頃は用途に応じて様々な、種類のスクーターが出ているので、それぞれの目的に応じた機種が選べます。

街で颯爽とスクーターを駆る人を見て、久々にこれは欲しいと思いました。私が購入したのは、およそ15年前、Mongoose M200という機種で、バッテリーは重いわ、ブレーキは壊れやすいわ、熱持ちかひどいわでさんざんなシロモノでした。それ以来、スクーターは使いもんにならんと断じてきたのですが、いま市場に出回っている百花繚乱のスクーターを観ていると、食指が動かずにはいられません。そこで、この道のエキスパートの意見を聞き、今後の参考にしようと思いました。いま、いったいどのようなスクーターが売れているのでしょうか? Micro Scooters U.K.協会のベンギブソン氏や電動二輪愛好家ジェイコブエマーソン氏ら数人からの意見をまとめてみました。







専門家が選ぶベスト電動スクーター


公共交通機関の魅力が薄れている今、人々はA地点からB地点まで移動できるものなら何でも手に入れようとしています。そのため、自転車、ローラーブレード、電動スクーターの在庫を確保することができません。さらに、ニューヨーク州では、4月上旬に州予算の合意が成立し、電動自転車と電動スクーターが正式に合法化されました。これにより、電動自転車での移動が容易になりました。

新しい交通手段を検討している方には、持ち運びができ、エネルギー効率が高く、乗り心地がとても良い電動スクーターは特にお勧めです。また、電動スクーターの性能は年々向上しています。Micro Scooters U.K.のマネージング・ディレクター、ベン・ギブソンは、「バッテリー技術は年々大きく進歩しており、充電時間が短く、航続距離も長くなっています」とのこと。そうなんです。私が乗っていた15年前のものと今のでは、まずバッテリーの進化が著しいのです。そこが大きなポイント。

スクーターを購入する際に考慮すべき主な要素は、重量、走行距離、そしてバッテリーです。一般的に、スクーターの重さは20〜90ポンド、時速は15〜50マイル、走行距離は15〜75マイルとなっており、これらを念頭に置いてモデルを比較する必要があります。私が話を聞いた専門家たちは、初めて購入する人には、何よりも軽いスクーターを探すことを勧めていました。「アパートやオフィスからスクーターを出し入れすることを考えてください」と、スクーターの定期購入サービス「Brooklyness」の共同設立者であるCEOのManuel Saez氏は言います。日常使用するスクーターは取り回しが重要なポイントなのです。

また、私が話を聞いた専門家の多くは、理想的なコンディションではない場合でも、スクーターがスムーズに道路を滑ることができるサスペンションの重要性を強調しています。ニューヨークの「Joulvert Electric Bikes and Scooters」のオーナーであるKC Cohen氏が言うように、十分なサスペンションがなければ、「ジャックハンマーに乗っているような感覚になる」とのことです。
Gibson氏は、E-Scooter市場には安価なモデルが氾濫しており、「堅牢性の低い部品が使われていることが多く、製品のリコールが発生しやすい」と警告しています。Greenpath Electric Bicycles社のDamon Victor氏も同意見で、「安いサスペンションのスクーターは買わないようにしましょう。スピードを出しているときにサスペンションが壊れたら、大変なことになります」。

また、Levy Electric社のCEOであるEric Levenseller氏は、「販売後のサポートがどの程度受けられるのか」という点にも注意が必要だと言います。また、初めて購入する人は、「電動スクーターを所有すると、メンテナンスがほとんど必要なく、従来の自転車と同じように長く使えると思っている」ことが多いと付け加える。しかし、電動スクーターは、そのデザインはシンプルですが、複雑な電子機器やバッテリーシステムを搭載しており、長期的には交換が必要になる可能性が高いのです」。
つまり買いっぱなしでは済まない。スクーターには定期的なメンテが必要なのです。私たちが話を聞いたほとんどすべての専門家がこの意見に同意しました。
購入する前に、あなたの電動スクーターが適切なメンテナンスを受けることができ、交換可能な部品に対する保証が充実していることを確認してください。そこで、電動スクーターの専門家4名(他に2名)に、最も評価の高い電動スクーターを聞いてみました。彼らのお勧めはこちらです。




格安電動スクーター



グリオン・ドリー   $459

Victor氏は、この製品を 「安価でめちゃくちゃ信頼性が高い」と言っています。彼によると、Dollyは軽量なので、比較的簡単に街中を運ぶことができる一方で、ハンドルを引き出して、車輪付きのキャリーバッグのように、2つの小さな専用ホイールで転がすことができる「ドーリー」機能も内蔵されています。ドリーは特にスリリングには聞こえないかもしれませんが、この機能を備えたeスクーターはリストの中で唯一です。バッテリー残量が少なくなったときには、ドーリー機構を使って充電ステーションまで転がすだけで、30ポンド近いスクーターを持ち歩かずに済むので、特に便利です。

重量:28ポンド
航続距離 15マイル
重量制限: 255ポンド
充電時間 4~6時間



ベスト軽量電動スクーター



マイクロマーリン   $800

Micro Merlinは、Micro Scooter U.K.で最も売れている電動スクーターのひとつだとGibson氏は言います。軽量で、4段階のスピード調整が可能なので、あらゆる旅に適しています。また、Merlinには、楽に走れるクルーズコントロールと、快適さのための一体型デュアルサスペンション、回生ブレーキによる3時間のフル充電、LCDディスプレイ、15マイルの航続距離 が備わっていると述べています。重量は、リストの中でも最も軽い部類に入るわずか24ポンドで、220ポンドの体重を支えることができます。

重量:24ポンド
航続距離 15マイル
重量制限: 220ポンド
充電時間 3時間




より長い距離を走るのに最適な電動スクーター



デュアルトロン・サンダー電動スクーター   $3,699

MiniMotors USAのブランドマネージャーであるJohn Klingerは、「これは電動スクーターのテスラロードスターです」と言います。重量は95ポンドと、他の推奨モデルの約3倍ありますが、「最大75マイルの航続距離を実現する巨大なバッテリーパック、最高速度50マイル以上(責任を持って走行してください)、調整可能な素晴らしいサスペンションを搭載しています」とキンガー氏は言います。
このスクーターは長距離走行に最適で、今回のリストの他のモデルの約3倍の航続距離を誇ります。また、理想的な道路状況ではない場所を移動する場合に最適な超ワイドタイヤを装備しています。「充電に50セントかかるのに、航続距離が50マイルもあるパーソナルトランスポートデバイスがあるというのは、非常に素晴らしいことです」とクリンガーは言います。

重量:95ポンド
航続距離 75マイル
重量制限:265ポンド
充電時間:20時間



通勤・通学に最適な電動スクーター



レビー電動スクーター   $499

Levenseller氏は、「主に短距離の通勤に使用する人にとって、Levyのオリジナルモデル以上の選択肢はないと思います」と述べています。バッテリーが取り外し可能な唯一の電動スクーターでもあるので、充電のためにスクーター全体を持ち歩く必要がありません。バックアップ用のバッテリーは、スクーターのステム部分、ハンドルのすぐ下に収納できます。航続距離は10マイル、充電時間は3時間、重さは約27ポンドです。つまり、地下鉄で一緒に運んだり、階段を上ったり、オフィスにしまったりすることは問題にならないということです。これは通勤など日常使う人にとっては見逃せないポイントですね。

重量:27ポンド
航続距離 10マイル
制限重量:230ポンド
充電時間 3時間




より多くの重量を運ぶのに最適な電動スクーター



マグナム・IMAX S1+   $1,000

IMAX S1は、「ハンドル上のコントロールパネル」で出力を調整できます。これにより、スピードを上げたり、坂道を登ったりするためにパワーを上げることができます。また、低めに設定することで、より遠くへ、より良い距離を走ることができます。バッテリーが満タンになるまでの時間は約3時間で、航続距離は最大20マイル、最高速度は20マイルに達します。IMAX S1は、eスクーターの中では重めの部類に入り、重さは約36ポンドです。
強力なモーターと空気入りタイヤを備えているため、長時間の快適な走行が可能です。しかし、専門家が推奨する他のモデルよりも12ポンド近く重く、これが人によっては大きな欠点となる可能性があります。

重量:36ポンド
航続距離: 20マイル
重量制限: 4.5kg
充電時間 3時間




快適な乗り心地のベスト電動スクーター



Inokim OX   $1,700

「これは、スクーター界のマセラティだ」とビクターは言います。1回の充電で40マイル以上走るパワフルなモーターのせい、だけではありません。
氏いわく「高度なサスペンションシステムにより、市場で最も簡単にコントロールし、扱うことができるスクーターの1つだからです」。このサスペンションのおかげで、ロングライドでも最も快適なスクーターの一つになっているとのことです。最高速度は時速15.5マイルで、エコモード設定を使用すれば68マイルの走行が可能ですが、フル充電には7時間待たなければなりません。さらに、重さはわずか27ポンドで、最大で264ポンドの重量を保持することができます。

重量:27ポンド
航続距離 68マイル
重量制限: 264ポンド
充電時間 6時間


いかがでしたか。アメリカではスーツを着たビジネスマンからラフなTシャツにジーンズのキッズまで、じつに幅広い層にこの電動スクーターは愛用されています。
あまりの人気で、現状、人気の商品は入手は予約してから1か月待ちもザラだという事です。もちろんえり好みせず、予算に余裕のある方は、明日にでも手にできます。今後はさらに需要が見込めるという事で、海外製造のメーカーでは増産を予定しているところも多いと聞きます。いまからしっかり吟味して、あなたにあったピッタリの一台を見つけてください。









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