2022年1月11日火曜日

米国で人気の日本のお菓子:その1

サムズアップ・アメリカ!
日本の甘いスナック類が大人気



日本のお菓子は、そのエキゾチックな種類とユニークなフレーバーで欧米をを魅了しています。
食品の物流が盛んになった80年代後半から、日本のお菓子もかなりの種類がアメリカにも輸入されるようになりました。
とはいえ今でも日本や東洋の食料品店以外で日本のお菓子を買えるところはまだまだ少なく、大都市ニューヨークといえども、知名度が浸透している日本のお菓子は数えるほどです。
それでも日本のアニメやゲームの影響でしょうか、パッケージのキャラクターデザインなどには敏感で、メイドインジャパンのお菓子は、アメリカの子供たちの方が大人より詳しいようです。
というわけで、マンハッタンと周辺の東洋系グロッサリーストアーで、日本のお菓子の人気度を調べてみました。


アメリカで手に入る、日本の人気お菓子を「甘菓子編」、「しょっぱい編」二回に分けてご紹介します。



日本の甘いお菓子編


グリコ・ポッキー



チョコレートとアーモンドポッキーのパッケージは古くからアメリカでも有名です。
たぶんアメリカで一番早い時期に輸入されたお菓子で、かつポピュラーになったものです。
私の周りでは幼稚園児から60代の年配のアメリカ人までポッキーは知れ渡っています。
ポッキーは、スティックタイプのビスケットにチョコレートをつけるという技を完成させ、その基本形をもとにさまざまなバージョンのポッキーファミリーを形成してきました。
日本でも人気を博した極太チョコレートや季節限定商品なども今やリアルタイムで輸入されるようになりました。



ハローパンダ・ビスケット

可愛いイラストをあしらった六角柱の紙パッケージが印象的なハローパンダは小さなお子さんに大人気です。
パンダの形をしたかわいいお菓子を食べて育った幼児が高校生になって、はじめて日本製のお菓子と知った、という話も何度か聞きます。それくらい長く浸透しているベストセラーです。
定番はチョコレートですが、イチゴ、ミルク、抹茶など様々なフレーバーがあります。



ハイチュウ

ハイチュウは、ガム状のお菓子として市場に登場し、フルーツ風味の優れたキャンディスナックとして確固たる地位を築いています。
初めは知る人ぞ知るハイチュウが、10年ほど前からでしょうか、小学生を中心に爆発的なヒットとなり、今やアメリカ本土の工場で生産されるほどポピュラーなお菓子になりました。
なめらかで弾力のある食感は子供だけでなく、大人もこの絶妙な甘さにやみつきになり、気がつくと1本全部食べ終わっていることもしばしばです。最近では袋詰めされたよりカラフルなハイチュウも人気を博し、スーパーのみならず、ガソリンスタンドや、駅前の小売店などあらゆるところで見かけるようになりました。
ハイチュウの最大の魅力は、そのフレーバーの豊富さです。ストロベリー、グリーンアップル、グレープ、マンゴー、ピーチ...誰もが好きなフレーバーが揃っています。



抹茶キットカット


アメリカでチョコ菓子の定番であるキットカットですが、よもや日本から抹茶フレーバーのキットカットが出るとは思いもよらなかったでしょう。
薄いウェハースの層が、抹茶風味をミックスしたチョコレートで完璧にコーティングされた、究極の午後のおやつ、そんな言われ方をしているのです。
ニューヨークの日本のグロサリーショップにはこれ目当てで、他の州から買い求めてくる客がいるほど熱狂的なファンを持っています。
チョコレートの代わりに、甘い抹茶が絶妙なバランスで合体した、日本の文化への美しいオマージュでもあると言われます。
抹茶キットカットは、やみつきになるスイーツであるだけでなく、家族や友人へのお土産にも重宝されています。



きのこの山


アメリカのコンビニやスーパー、ディスカウントストアなどで定番の日本製お菓子といえば「きのこの山」を抜きにはできません。「たけのこの里」も肩を並べる人気ですが、子供たちにはキノコの形状がよりウケている印象です。
この色鮮やかなパッケージは、小さなビスケットにチョコレートがコーティングされ、キノコのような形をしているのが日本的と評されています。



果汁グミ


グミはアメリカでも最もポピュラーで、子供たちに人気のゼリー系菓子ですが、日本のグミの食感と風味はそれらを圧倒しています。
ひとたび口にすると、まるで以前食べたことのあるような懐かしさを感じるのに、その弾けるような食感はまったく別物、とアメリカ人も納得のオリジナリティ。
とりわけ果汁グミはグミキャンディの強烈な風味と噛み応えが好きな人にとって、素晴らしい選択肢となることでしょう。
日本のお菓子の中では甘めですが酸味の絶妙さもアメリカのグミにはない新鮮さ。オレンジ、イチゴ、グレープなどフルーティーなフレーバーが揃っているのが人気です。



カントリーマアム

カントリーマアムのクッキーは小さくて柔らかく、季節によってバニラ、チョコレート、抹茶、イチゴなどのフレーバーがあります。
山ほどあるアメリカ製クッキーとは一線を画す風味がツボにはまるらしく、不思議と癖になる味と言われます。
チョコチップクッキーが食べたくなったときにコレ一口なら、カロリーを恐れることもないのでしょう。
驚いたのは、アメリカ人は時にこれを電子レンジで軽くあっためて食べるんです。
そうなんです。こちらではクッキーも焼きたてが最高という認識のようですね。



チョコパイ

チョコパイの類似品もアメリカにありますが、日本製は柔らかさが決め手。
リトルデビーというところから出ているチョコパイは激甘で日本人の口には合いません。
明治のチョコパイのような柔らかいスナックケーキは、高級チョコレート菓子店にあってもおかしくない上品さです。
こちらでもバニラクリームとチョコレートクリームがありますが、噛むと外側の硬いチョコレートの殻が割れる、あの食感も好評です。




まだまだあります。上記のものほどではありませんが、東洋系の食料品店なら、お菓子の棚にたいてい並んでいるのが、以下の商品です。


キャラメルコーン

アメリカ人はこの名を聞くと、キャラメル味のポップコーンを連想します。
で、食べてびっくり。あの独特のちょっとしょっぱいキャラメル風味の新鮮さに衝撃を受けること間違いなしです。
アメリカでもよく見かけるU字型のコーンパフ菓子ですが、他のどの製品とも違う独自の風味が、一度食べた人を虜にするのです。(袋の底にあるピーナツは謎だという声も)



バウムロール

「バウムロールは海外ではあまり報道されませんが、本国日本では人が集まる時に配る和菓子の中では最も人気のあるお菓子の一つです」
こんな記事をどこかで見たことがあります。本当でしょうか?
それはともかく、柔らかくてしっとりとしたロールケーキに、おいしくて軽いレモン色のフロスティングがかかっているこの絶妙感。ただただ甘く、大味なロールケーキが多いアメリカで、このブルボン製品は頭ひとつ抜ける味の良さで、他の追随を許しません。


ビスコ

ビスコのクラッカーは、甘さと塩気が絶妙にブレンドされており、中のクリームとサンドイッチクラッカーのバターのリッチな味わいが見事にマッチして好評です。
知名度はそれほどありませんが、日本と同じで、幼児期にこれを食べた思い出のある人を知っています。
パッケージから中身のクラッカーまで洋風の作りなので、メイドインジャパンと知る人は少ないようです。


ガルボ

こちらに流通するチョコ菓子で、ボリュームがあり、満足感のあるチョコレートスナックをといえばガルボがおすすめです。この厚いペレット状のエアレーションチョコレートは、実はかなり濃厚で、濃い味好きのアメリカ人には最適です。キャラメルやロイヤルミルクティーなど、どのフレーバーもこちらの人にお勧めできる美味しさです。



アポロストロベリーチョコレート

この愛らしい円錐形のイチゴとチョコレート味のお菓子は、そのユニークさで一部の熱狂的なファンがあるようです。パッケージはレトロでかわいらしく、真っ赤なイチゴのモチーフが描かれた背の高い長方形の白い箱が目を引きます。
砂糖菓子のように見えて、事実はチョコレートという意表をつく作りが他に類をみないオリジナリティのロングセラーです。




いかがでしたでしょうか?
日本のお菓子も結構な人気で、アニメなどに負けず劣らず、よく売れているようですね。
甘いもの編はここまで。次回はしょっぱい編をお送りいたします!



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