2022年1月12日水曜日

米国で人気の日本のお菓子:その2

サムズアップ・アメリカ!
日本の人気スナック:しょっぱい編



日本人なら誰もが知る塩味系のスナック菓子も、アメリカではまだまだ知る人ぞ知るの範疇を出ないかもしれません。しかし若い世代の中からは、口コミで広がるスナック菓子も続々増加中。
今回は、ニューヨークにある東洋系グロッサリーストアーで扱われている、人気の和製スナックに焦点を当てみました。



かっぱえびせん


カルビーを代表するこのエビ味の揚げスナックは、アメリカでは欧米系の人より、どちらかといえば東洋系のアメリカ在住者にウケています。程よい塩味とほんのり潮の風味漂うシュリンプフレーバーはあと引く美味しさと好評。日本食料品店では割安感もあってまとめ買いする人もよく見かけます。
パッケージから中身までほとんどそっくり、見た目もあまり変わらない類似品が出回っていますが、やはり本家の食感には敵わないでしょう。



柿の種

ご存じ酒の肴、おつまみとして日本でも定番中の定番、「柿の種」はアメリカでビールを飲む人たちにも親しまれています。
小さな三日月型のライスクラッカーで、オレンジ色をしており、おいしい大豆の風味がします。柿の種に似ていることから、この名前が付けられた、と説明すれば納得してくれます。
スナックサイズの小さなパッケージの中には、ピーナッツがバランスよく入っていて、食感と歯ごたえのバランスが好評です。



じゃがりこ

日本で最も人気のあるお菓子の一つである「じゃがりこ」は、蓋がはがせるカップに入ったところが人目を引きます。知り合いのアメリカ人も中身とパッケージのギャップに喜んでいたので話題性も抜群です。
チーズやサラダ、たらこバターや梅干しなど大胆なフレーバーもあり、飽きずにいくらでも食べらる気軽さがいいですね。パーティなどでワイワイ楽しむときにオススメです。



プレッツ

ポッキーを追うように、じわじわ人気が出てきたのがプリッツです。
こちらも一度食べたら病みつきになる日本のお菓子として親しまれています。
これはおそらくアメリカのスナック菓子にはない味付けだと思います。
薄いスティック状のビスケットで、クセになる味わいと歯ごたえが特徴。定番のサラダ、ロースト、トマトのプレッツとそれぞれ個性がしっかりしていて、好みに合わせて食べられるのがいいですね。



揚げ一番


甘めの醤油味で軽く揚げた、甘くておいしいおせんべいの個包装6枚入りです。
日本のおせんべいこそはアメリカにないスナック菓子の筆頭に挙げられるでしょう。焼いたり、揚げたりして調理するのが伝統なので、その製法や成分にも注目が集まります。
まさに「The Japanese Snack」の代表というべきもので、まだまだ知られていない煎餅はたくさんあります。
その中でも常に一番人気を得ているのがこの「揚げ一番」です。サクサクした歯応えとあの独特の風味が欧米でも思いのほかウケています。




ばかうけ

モダンなせんべいの先駆け「ばかうけ」は、1990年に新潟の菓子メーカー、栗山米菓から発売され、今では日本の誇れる米菓の定番となったものです。
アソートパックには数種類の味があり、1つのパッケージでいろいろなお菓子を試すことができるのが喜ばれます。
青のり醤油味は、シリーズの中でもヒット商品です。このせんべいは、青海苔と醤油のほのかな香りが特徴。

お煎餅類に関しては、伝統的なかた焼き煎餅はあまりこちらでは好まれない傾向にあります。対して昭和以降に発売されたソフト系の煎餅が人気で、そのキーワードは「サクサク、ふわふわ、あまから醤油」です。



のり巻きあられ

こちらは、和製スナックのビギナーが最初に手に取るライススナックの代表です。
東洋系の食料品店でも最もよく扱われ、いわゆる売れ線スナックも筆頭に挙げられ流ものです。
日本でも古くから親しまれ、今も変わらぬ美味しさは永遠のロングセラー。
もち米、醤油、調味料から作られ、海苔が巻かれているのが特徴ですが、初めての人はこの巻いた海苔をラッピングと間違えて剥がして食べる人が多いのも特徴です。
サクサクとした食感と香ばしさ、そして食べ応えのある歯ごたえが大好評です。




まだまだあります、人気の和製しょっぱい系スナック。
以下は欧米で、ちょっとした和食ファンなら誰もが知ってる人気のスナック菓子です。


マイクポップコーン

欧米がイメージするポップコーン感を根底から覆した革命児がこの「マイクポップコーン」であることに、誰も異論はないでしょう。
日本で最も有名なポップコーンのブランドであるマイクポップコーンは、エビ塩辛やミルクティーなど、さらに期間限定の味を常に提供してきました。
いずれも欧米では考えられない味付けですが、騙す気満々で食べさせると、初めは戸惑い、最後には笑顔で受け入れてくれます。
特に定番のしょうゆバター味はいつも多くの人に喜ばれる人気者です。



ベビースターラーメン

インスタントラーメンのブロックを壊して小袋に詰めたをおやつを、みんな物珍しげに口にします。そして食べた途端、みんな納得の笑顔になります。
ポリポリパリパリの食感が心地よく、日本人の発想力に感嘆します。
お湯に溶かして麺類スープとしても食べられる二段構えのスナックに話題のタネはつきません。お子様からアルコール付きのご年配まで、みんなで楽しめるスナックです。



ピザポテト

日本のジャンクフードを語る上で欠かせないのが、ピザ味のチップス、「ピザポテト」です。アメリカのチーズ味チップスとは違い、この日本のチップスには限りなく本物っぽいチーズが焼き付けられています!
日々当たり前に食べている日本人にはわからないでしょうが、アメリカ人にとってはこれが激しく新鮮に映るのです。この迫真性こそが日本の食品技術と感性の真骨頂なのです。
このピザポテトはもっと日本人が誇りを持って薦めるべき、キングオブジャパニーズ・ジャンクフードなのです!



まとめ

世界的に日本のお菓子の人気が高まっていますが、それには理由があります。
新しい、美味しい日本のお菓子は、常に新しい美味しさを追求しているのです。
欧米はどちらかというと大衆的なお菓子には保守的で、十数来何ら工夫せず売り続けている退屈なお菓子が無数にあります。
日本の菓子メーカーの切磋琢磨感は欧米にない勢いを感じますし、何よりパッケージから食べる楽しさが込み上げてきます。

今回は、その中でも特にアメリカで人気の高い、見逃せないお菓子たちをご紹介しました。アメリカ人への贈り物に、日本のスナック菓子をさりげなく添えるのも、きっといい手だと思いますよ。

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