2020年11月20日金曜日

アメリカで買える鬼滅の刃グッズ

 日米で違い過ぎる鬼滅グッズ



 日本ではテレビアニメに続き、映画も記録的な大ヒットとなった「鬼滅の刃:無限列車編」。アメリカでも「Demon Slayer」のタイトルでキッズの間では知らない子はいないくらい有名になりました。特にコアなファン層の10歳から15歳くらいの間では、漫画の舞台である日本へ行きたいとか、あれは現代の日本か、架空の日本かで議論になるなど話題にも事欠きません。(どっちも勘違い)

 なぜアメリカでも一定数の人気を得ることができたのか。それはまたのちの機会に考察したいと思います。で今回はグッズの話です。

 とくに近頃はクリスマスのギフトショッピングシーズンの始まりということで、鬼滅グッズを自分向け、友人向けに買ったり予約したりする子が私の子供まわりで増えています。これは特別なことではなく、鬼滅の刃が「Demon Slayer」として「Hulu」で配信が始まったころから全国的に起きていることだと認識しています。

 うちの子も毎年何かしらアニメ関連のグッズを友達へのプレゼント用に用意するのですが、今年は迷うことなく鬼滅グッズに的を絞るようです。そう聞かされてスポンサー役の私もちょっと下調べをしてみました。

 すると驚くことに、同じ「鬼滅の刃」をテーマにしたグッズでも、日米で売られているもの、注目されるものには興味深い違いがあることに気が付きました。

 日本アマゾンでの鬼滅グッズ人気ナンバーワンは意外にも、

エンスカイ 1000ピース ジグソーパズル 鬼滅の刃 溢れる想い(51x73.5cm)

でした。なんと現時点で153件からの評価で星4.5です。絵柄がアニメの人気キャラのカッコいいカットを集めたカードとなっているため、鬼滅ファンならだれでも納得の一品なのかもしれません。自宅にいる時間が長くなったので、ゲームや番組視聴にあきたとき、ジグソーパズルなどはよいのかもしれません。3500円あまりもするのに飛ぶように売れているらしいです。

 続いてよく売れているのが、

鬼滅の刃 下敷き

セガ 鬼滅の刃 スーパープレミアムフィギュア 我妻善逸

鬼滅の刃 キーホルダー

などです。いずれも高評価がつき、売り上げも上々のようです。下敷きやキーホルダーは安価で子供でも気軽に複数買い集められるのがいいですね。フィギュアはファンでなくても持っていて納得の完成度だとの評判。売れて当然と言わんばかりです。

 ではアメリカのアマゾンで鬼滅グッズはどうなっているのでしょう?

 まず人気で目立つのは、

Demon Slayer Cosplay Earrings

です。言わずと知れた竈門炭次郎の付けていた耳飾り。これが米国アマゾンで一時品切れとなった大人気商品とは驚きです。売値が10ドル前後と子供でも買いやすい値段が決め手でしょうか。アメリカ人にはデザインも含めて、オリエンタルなものへの憧憬みたいなものが色濃く混ざっているような印象を受けます。

次にウケているのが、

Demon Slayer Abbey Road


というTシャツです。竈門炭次郎、禰豆子、我妻善逸、嘴平伊之助おなじみのキャラクターが
ビートルズの「アビーロード」アルバム・ジャケットのパロディとしてTシャツ化したものです。221人が評価登録しており、うち9割の人が五つ星を挙げています。まさにプーム到来のシンボル的アイテムです。

次に興味深いファンの選択が、

Baycon Men's Demon Slayer Kimetsu no Yaiba Kamado Tanjirou Tomioka Giyuu Robes Cosplay Cardigan Top Jacket

です。ご存じ炭次郎のトレードマーク的着物ですが、アメリカ人はこれがカッコよく感じ、つい身につけたくなるアイテムのようです。現に私もマンハッタンのグランドセントラル駅でこれを着た白人の若者を見かけました。コスプレというより、もはや普段着のようなさりげなさが却って新鮮でした。現時点で460以上の評価登録を得ており、平均点4.6。77%の人が五つ星をつけている人気ぶりです。

 このように、鬼滅の刃グッズ購入状況を見てみると、それぞれのお国柄といいますか、人気の志向性が違います。日本人は見て手にして素敵と思えるものを入手したがるようですが、アメリカ人はより密着的というか、わが身につけて親近感を味わうものが好きな傾向にあると思えるのです。

 この傾向は鬼滅だけにとどまらず、多くの趣味的志向性でも現れるものであり、国民性を考えるうえでも、なかなか興味深いデータが出てきそうです。
 日米文化比較を考察するうえで、またひとつ新しい観察材料が出てきました。引き続き「鬼滅の刃」など日米で人気のあるものには注目しなければなりません。個人的にはとても気になるところなのであります。今回はそのイントロダクションといったところでしょうか。



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