2020年11月8日日曜日

カメラ 試し撮り

 富士フィルム VS パナソニック



 カメラを買う とまず試し撮りしたくなります。それも他機種との撮り比べをすぐしたくなるのはなぜでしょう。較べたからと言って別に勝ち負けを決めたいわけではありません。カメラ・レンズそれぞれの特性はもとより、撮影時のカメラ設定、環境、被写体の状態など条件によってベストとそうでないシチュエーションがあるので、なかかな完全平等な条件下で撮り較べるのはむずかしいです。

 そんなことを考慮したうえで、昨日買ったばかりの富士フィルムX-T200片手に町をぶらぶら歩いて気まぐれに撮影してきました。昔は機材をがっつり揃えて重いバッグを担いで汗かいて撮影に飛び回りましたが、それも昔のはなし。昨今はほどよく力の抜けたニュートラルな状態で外をぶらつく方が多くなりました。軽いカメラ片手に、気ままにスナップ撮影をする時が一番楽しいですね。

 対抗馬はなににするかと言っても、手持ちのカメラはそんなにないので、今回は機種、スペック的に近い感じのマイクロフォーサーズ機、パナソニック LUMIX G8で較べてみました。繰り返しますがこれは厳密な比較ではありません。散歩がてらに撮った写真がどれほど違うのか、みてみようか。ただそれだけの試写会です。



 そもそもレンズが違います。X-T200はカメラにキットとして付いてきた標準ズーム、

Fujinon xc15 – 45 mmf3.5 – 5.6 OIS PZです。

 対するパナソニックにはLUMIX G 25mm/ F1.7 ASPHという単焦点レンズです。

 なので参考程度にしかならないのですが、それでもX-T200の実力の片りんは確認することができました。今回はいずれもオート設定、手持ち撮影です。

 まずはこの写真



 上が富士フィルムのX-T200、下がパナソニックG8です。そもそも画角が違いますが、手前の鉄製のインコに注目すると、富士のほうが赤茶けた錆びの質感がよく出ていると思いました。背景のボケ具合はやはりパナソニックの単焦点が有利ですね。

 次はこちら。



 被写体はなんだかごちゃごちゃして、どこに焦点を定めたいのかわからない絵になってしまいました。店の空気感を捉えたいと思った結果です。この写真ではどちらが富士かパナか判別しにくい似通った色調になりました。








 タテ構図で赤い花を主題に撮ってみました。左が富士フィルム。赤い色がパナソニックより鮮やかになっていて、見た目より華やかさが増したような気がします。絵作りという点では、富士フィルムはフィルムチックに、より演出効果を高める傾向があるようです。対するパナソニックLUMIXは比較的忠実な色再現ですが、デジタル時代の申し子のようなかちっとした絵作りが得意な印象です。







 実験気分で撮ってみました。紅葉とレンガの壁に埋もれそうなおもちゃのロボットを配したのですが、この小さなロボットをよく描写して存在感を出したのは上の富士フィルムX-T200でした。非常によく解像されており、半分影の下でもちゃんと立体感が出ているのはさすがです。キットレンズでさえここまでできるのかと、ちょっと驚きました。







 レンガの壁を這うブドウのツタをメインに撮りました。これはどちらも素材の面白さをよく表現できているなと思いました。今回は全部JPEG撮って出しなので、やや平板な絵柄になりなしたが、料理次第ではもっと生き生きしたダイナミズムを表現できたはずです。








 最後はゴジラ対決です。左が富士フィルムで右がパナソニックです。富士のほうは若干白飛び気味の部分もありますが、細部はパナソニックに勝っています。画素数の差もあってやはりこの辺りはマイクロフォーサーズよりAPS-Cの方が有利になるのでしょう。色合いは互角張り合っています。
 ところでここは地元の町のメーンストリートの一角なのですが、なぜか十数年前からここにゴジラが祭られているのです。正確にはゴジラのフィギュアですね。古くなったり汚れたりすると、いつの間にか微妙に違うモデルと取り換えられたりします。野外なので雨や日光に晒されて塩ビモノは傷みやすいのは分かりますが、時には夜店で売ってる安物だったり、またある時はデテイルの作りこまれた本格フィギュアだったりします。ゴジラを囲んでいるのは一般的にはキリスト教の聖母マリア様を祭るための聖堂のシンボルです。まさかこれ作った人は、ゴジラが雌という設定を知っていたのでしょうか?

 というわけで、今回はさっと駆け足での試し撮り、比較編でしたが、まだまだこれから、富士フィルム・カメラの特性を試していかねばなりません。まずは上々の走り出し。楽しみなカメラを買ったもんだと単純に喜んでいます。




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