2020年11月1日日曜日

ハロウィン当日は

 ちょっと寂しい、かぼちゃの日

 



 今年のハロウィンは例年になく、小規模のイベントになりました。

 ニューヨーク州では公的に自粛を呼びかけることはありませんでしたが、事前から控えるような空気は漂っていました。恒例だったマンハッタン・ダウンタウンの盛大なハロウィンパレードは早くから行わないとアナウンスがありました。その他の地域でも同様で、三蜜の恐れが高いイベント等はことごとくナシになりました。

 いっぽう地方では自治体によって温度差があって、子供たちが家々を訪ね歩き、お菓子をもらう「トリック・オア・トリート」は任意でやってもよいとするところもあると聞きました。しかしおおかたの市町村では、キャンディの手渡しは、感染リスクをぬぐえないから、やめたほうがいいのではという声が多いのも事実でした。

 

 

 しかしうちの子供が属する学区地域の場合、学校関係者が事前にこどもや保護者にヒヤリングしたところ、例年通り「トリック・オア・トリート」に行く、行きたいとの声が意外に多かったのです。

 さあて、どうするか。困りました。

 お店などではいつもの賑わいで、季節限定ハロウィン・ショップも元気でした。下の写真が売り場のディスプレイですが、相変わらずバケモン関連がよく賑わっていました。




 日本のアニメ関連もなかなかの人気です。NARUTOとか忍者系は息長く売れる商品のようです。まあ商売ですから、控えめなんて言ってられませんわな。



 でもやっぱり今年は安全第一だろうな。

 今日までいろいろ思案してきました。家の玄関前あたりはハロウィンの飾り付けをすでにやってしまいました。これは例年通りです。いやちょっと地味かないつもより。風にゆらゆら揺れる白いゴーストとナイトメア・ビフォー・クリスマスでおなじみのジャック・スケリントンの人形をメインに飾り付け。蜘蛛の巣を張りめぐらせた幽霊屋敷風のデコレーションです。


 うちはまだまだ地味な方で、こんな賑やかなのも近所にありました。



 それからこういうものも。


 うちの町で有名な、ど派手ハロウィン・ハウス・デコレーションをする通りがあります。そこは毎年人で埋め尽くされるほどの賑わいになるのですが、今年は市のほうから、自粛要請があったとのことです。私も毎年楽しみにしていたのですが、昨日そのストリートを下見したとき、ほとんど飾り付けは見られませんでした、一軒を除いて。その一軒が上の写真です。なんとお菓子をチューブで放出する装置を作っていました。すごい。これなら非接触で子供たちにお菓子を配れますね。恐れ入りました。ここまでするのが真のハロウィン・ラヴァーなのですね。 

 子供たちは各家の飾り付け(デコレーション)をお菓子の印とみて訪ねて来るので、派手な飾りつけは(今年に限って)禁物です。共通のルールとして、玄関周りの電灯を消してる家は基本「お菓子ありませんよ」のサインなのですが、しばしばこれは無視されます。うちのように住宅密集地では、夕方5時ごろからピンポン、ピンポンとチャイムが鳴りありっぱなしの時もあります。例年すさまじい数のキッズが押し寄せてくるので、数万円分のお菓子、キャンディを買いだめしたこともあります。それでも午後9時ごろになると、全部なくなってしまうのです。

 我が家は、ここ数年はお菓子を用意して、コブクロに入れて手渡ししたり、バスケットに菓子袋を山盛り盛って、ご自由にお取りください、みたいなことをやっていました。しかしながら、今年はやはり少しでも感染の恐れが出そうな「食べ物のやり取り」はやめたほうがいいということで、お菓子の用意はやめてしまいました。

 本当はやりたかったのです。毎年、ちっちゃな可愛いいモンスターたちが「ちりっくあちゅりー」などと言ってやってくるのを楽しみにしていたのですから。

 結果、今年は例年の一割ほどのキッズしか来なかったです。窓越しから隠れ見ていて、我が家にお菓子がないことを確認して素通りしていく子供たちに申し訳ない気分でした。

 今年は我慢です。でもきっとまた来年、明るい笑顔でお菓子をあげられるハロウィンが帰ってくると信じています。こんな楽しい人と人との交流ができるアメリカの風習は決して失われてはいけないのです。 

0 件のコメント:

コメントを投稿