2020年11月9日月曜日

より良いカメラを求めて

 進化が著しいデジタル・カメラ




 先日購入したAPS-Cミラーレス・カメラ、FUJIFILM X-T200はとてもコンパクト軽量で持ち歩くのが楽しくなるカメラです。でもカメラ・ストラップをつけて首からぶら下げても気にならないハンディさがいいですね。でもやはりそのままではあちこちぶつかる心配があります。日頃は机の引き出しにでも入る小ささなのですが、やはり外を移動する際は、どこかにぶつけたり、埃をかぶる恐れが大きいです。

 そう思うとやはりバッグが必要になってきます。これまでいろんなカメラにそれぞれ対応したバッグを用意しましたが、富士フィルムのこのサイズに似合うバッグとはどんなものでしょう。このサイズのカメラに適したものは、意外にまだ本命が出ていないようです。

 APS-C機として、X-T200のコンパクトなサイズ感はそれくらい新しいレベルです。

 これまではとういと、たとえば「CANON EOS KISS デジタルX(2006年、三代目Kiss シリーズ)のときは気合入れてキャノン・オリジナルの専用バッグを買いました。本革性でずいぶん長持ちしてほかのカメラへも使いまわししました。しかしレンズが3本、4本と増え始めると大きめのバッグが欲しくなります。数年後、おなじくキャノンのEOS 60Dを買った際にはバックパック・タイプのレンズが数本入る大容量に切り替えました。

 これと前後して友人から安く譲ってもらった、ニコンDXフォーマットのD50というデジタル一眼も併用したのですが、なぜか撮り比べに取り付かれて、両方持って野山を訪ねることが多くなりました。D50には特定のケースを買わず、ストラップで左肩に掛け、バックパックにキャノンという二刀流スタイルでした。このころ第一次腰痛が発症し、だんだん両機持ちが辛くなってきました。

 しかもこのころは単焦点よりもズーム・レンズが好きだったので、300、400ミリの重たいレンズを何本も持ち歩きました。ますます腰に悪い状況です。

 そのうち何台か持ち替えた一眼レフカメラに疑問が生じます。確かにたまにいい写真が撮れるけど、これってそれだけの価値あるの? こんな重いの担いでいっても、どこかで写真を発表するでもないし、もうちょっと軽めの奴でスペック落としてもいんじゃね? と思うようになりました。

 そのころ人気絶頂だったのが、コンデジの中でもネオ一眼と呼ばれる超望遠ズームのついたちっちゃなセンサーのカメラでした。各社から出ているものは、見かけは一眼ライクですが軽量で、広角から超望遠までカバーする便利さがウリのものでした。画質に難ありと言われてきましたが、職業としての撮影ではなく、また特定の使途目的がなないならば趣味として十分使えるというのが私の見解でした。

 最初に買ったソニーの15倍ズーム(名前は忘れました)はスペック以上に明るく撮れて、切れの良い写りだったので、すっかり気に入りました。サードパーティのカメラバッグに入れても400グラムぐらいで、とても軽快に持ち歩けます。このころはマンハッタンに通勤していたので、毎日のように持ち歩いていました。一眼のような立体感やボケは望めません。等倍にして見比べると目も当てられませんが、私はほかに妥協点を見い出しました。シャッターチャンスです。軽量小型のカメラの良さはまさにここに尽きるわけで、写真の質よりまず、数打ちゃ当たる式で、いい瞬間をとらえる事を優先にしました。腰痛持ちとなった私にはその道しかないように思えたのです。

 以来私は「カメラは軽くて小さい」を最優先に考え、持ち出しやすさに注目してきました。もちろんここぞという時のために、気合の入る一眼を控えのカメラとして戸棚に仕舞ってはいましたが。

  中古で買ったキャノン EOS 6D。いまでも名機と言われるこのカメラに24-105mmのLレンズをつけっぱなしで待機させていましたが、子供の誕生日やクリスマス、知り合いの結婚式とかにしか使わず、宝の持ち腐れでした。やはり重さがネックになるのです。旅カメラとしては持ち出す気にすらなりません。仕事であれば文句なしに使うでしょうが、プリントアウトするでもなく、人に見せるでもないのでどうにもモチベーションが上がらないのです。

 そこへ行くと、スーパーズームで遥か遠方の景色や犬猫鳥を撮った写真は家族に見せても「わあ」と喜んでくれます。山歩きしていて見下ろした町の風景や、遠い丘の上の謎の建造物を拡大して正体を見つけるなど、眠っていた子供心をくすぐられます。夜景や室内など暗いところには不向きですが、それ以外ならけっこう頑張ってくれます。腰にもやさしい小型カメラが再び撮る楽しさを教えてくれたのです。

 各社から出ている超望遠コンデジは競うあうかのように20倍、30倍、40倍と倍率を増し、センサー性能、解像技術も向上していきました。

 さらにうれしいことに1インチ・センサー搭載のネオ一眼も出始めました。ソニーのRX10シリーズやパナソニックのFZ1000などです。レンズを選んで交換する楽しみはないですが、万能感は半端なく、即戦力として十分の性能です。そんな中、いまもっとも私のデジカメで稼働しているのが、よりコンパクト、高画質を追求したSONY Cybershot RX100VIです。解放F2.8始まりで24mm から200mmをカバーするレンズ。315点像面位相差AFセンサーによる広いAFカバー範囲。高速の瞳追従オートフォーカス、最高約24コマ/秒で最大233枚の連続撮影性能。チャンスにめっぽう強い仕様になっています。なかでも一番のポイントはポケットに入る小型軽量ということ。ポケットに入るサイズなのでいつでもどこでも持ち歩けます。加えてそれまでの超高倍率コンデジをしのぐ高性能、高画質ということで稼働率はダントツに高いのです。

 もっと高い倍率が必要な旅用カメラはもうひとつあります。CANON Powershot G3Xです、こちらも1インチ・センサーですが望遠端が600mmとモンスター級です。その代わり重量、大きさもぐっと増して一眼カメラ並みのケースかバッグが必要です。

 しかしさらに時代は移り変わります。昨年から今年にかけ、ソニーが先鞭をつけたフルサイズ・ミラーレス・カメラが軒並み小型化して登場し始めたのです。そのさなか、我が道を行く富士フィルムはAPS-Cにこだわり、小型軽量化に拍車をかけてきました。その一つの成果が、エントリー機ながら、高度な撮影技術と小型化の融合に成功したX-T200なのです。本体重量わずか370グラム。キットレンズをつけてもネオ一眼より小さく軽いのです。こうなると私も考えを変えざるを得ません。携帯性優先でいってもAPS-C機がもっとも有利な立場に推移しつつあると思うのです。今後、もっと新しいものが出てきて、レンズも小型化が進み小さなバッグに収まるようになると、カメラは再び脚光を浴びるようになるでしょう。私もきっとその時はよりハイスペックなカメラを考慮せざるを得なくなると思うのです。

 さて問題は収納するバッグかケースです。いま程よい入れ物を探し始めたばかりです。今後、ちょっとした野山や町歩きに使える軽快なバッグ類があれば最高なのですが・・・。

 いいモノが見つかったらまたご報告したします。

 

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