2020年10月21日水曜日

ハロウィーンがやってくる

みんな大好き、かぼちゃのお祭り

 


 日本でも近ごろは都市部を中心に、ハロウィーンのお祭り騒ぎが定着してきつつあるようですね。ハロウィーンとはちょっと違いますが、ずっと前から日本の若い世代はアニメや漫画キャラクターのコスプレという文化がありましたから、いまさらハロウィーンがブームになっても臆さず取り入れて、独自のスタイルにアレンジしてくのでしょうね。古くはクリスマスから始まって、バレンタインデーなどもみんな日本人は上手に自国の文化に取り入れて、それなりにアレンジしてきましたからね。ハロウィーンもこれから徐々に日本流のスタイルを確立していくのでしょう。


 日本のハロウィーンはまだその日限りの祭典ですが、本場米国では、ハロウィーンまでの数週間は、常に刺激的で思い出に残る時間です。この時点で、数えきれないほど多くのハロウィンの伝統があり、特に装飾、衣装、そして子供のためのトリック・オア・トリートがあります。当日に向けて、幼い子供をもつ多くの家族は一生懸命コスチュームのアイデアを練っていきます。みんなそのプロセスを楽しんでいます。
 これらの伝統は、米国外ではあまり一般的ではありません。近年では日本を含む世界中の人々がハロウィンを真似るようになりました。しかし、予想されるように、これらの伝統がどのように取り入れられてきたかによって、いくつかの興味深い違いが生まれています。


 最近まで、日本が
ハロウィーンを知る手立ては、アメリカからのメディア報道が頼りでした。若い世代に多いのはおそらくホラー映画からでしょう。ハロウィーンを題材にした映画もたくさんあるので、ビジュアルな参考資料としては好適です。
 アメリカから輸入された本や雑誌の中には、ハロウィーンの季節に言及しているものが多く、それが徐々に日本人のハロウィーンに対する意識を高めていったと思われます。その結果、日本のハロウィーンは、基本的なレベルではアメリカと共通点が多いです。ハロウィーンは、奇妙で不気味なものの祭典であり、思いつく限りの奇抜なキャラクターに仮装する変身願望実現の機会でもあります。

 店頭では
ハロウィーンをテーマにした商品が登場したり、時期に合わせて公開されたホラー映画やその他のメディアへの注目度が高まったりと、この季節に期待されることは他にもたくさんあります。しかし、ハロウィーンの日を詳しく見てみると、最も重要な違いが見えてきます。

 最も注目すべきは、人口統計学的な違いです。
ハロウィーンはあらゆる年齢層の人々に楽しみを提供する傾向がありますが、アメリカでは主に子供たちに焦点が当てられています。 
 家から家へとお菓子を集めに行くことは、アメリカで育った多くの人が共有する思い出です。対照的に、日本ではトリック・オア・トリートはほとんど行われていません。日本の子供たちは、学校や家でハロウィーンをテーマにした活動に参加するかもしれませんが、お菓子を探しに、一軒一軒未知の家を訪ね歩く行為は広く行われておらず、珍しいものと考えられています。

 その代わりに、日本の
ハロウィーンのお祝いは主に10代の若者や若い大人を中心に行われています。仮装パーティーは、日本では、特に東京のような都心部で、ますます一般的になっています。これらのイベントは個人的に開催されることがありますが、最も顕著なのは、バー、クラブ、コミュニティが主催する巨大な屋外の集まりです。
 ハロウィーンの夜には、仮装パレードも人気があります。コスチュームは、吸血鬼やゾンビのようなお決まりのモンスターから映画、ビデオゲーム、アニメなど人気のあるキャラクターまで、幅広く取り入れられます。日本では比較的新しいアニメ・キャラクターなども見かけるようですが、本場では極めて独創的なアートしてるものから、小さいキッズたちはスーパーヒーローやプリンセスに化けることが大人気です。

 これらのお祭りはここ数年でどんどん大きくなってきており、日本人による
ハロウィーンの大騒ぎは今後ますます広まっていくことでしょう。
 多少解釈の違いはあっても、多くの人が新しい伝統を楽しみ、独自の方法でお祝いするのは良いことだと思います。日本のクリスマスも本来の意味を知ることなく広がって定着したのですから。(ある意味、日本人おそるべし)
 ともあれ今年は世界中ちょっと異例の自粛ムードで、これまでのような大規模なお祭りは期待できません。
 しかし長い目で見て、今後も人々が何年にもわたって楽しめるような、世界的祭典に成長することを願っています。

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