旅への渇望
今年の二月から始まった国際航空便のほぼ停止状態。日本のみならず各国の航空業界は悲鳴を上げています。そんな中、ようやくハワイ便が米国内で復活しました。日本からもふたたび行けるようになる日も近いと聞きます。本当にはやく安全を回復させ国際間の行き来が復活してほしいものです。
残念ながら、日米本土どうしの行き来はまだまだ先の話で見通しすらついていません。先日テレにを観てたら、コロナ問題が解決したらどこに行きたいか、テレビで道行くニューヨーカーにインタビューしていました。ヨーロッパの国々を答えてた人は多いのですが、票が割れてしまいました。ラテン系の人は南米の祖国を上げる人が多かったみたいです。でも集計で日本と答えた人が10パーセント近くもいて、アジアの中ではダントツの人気という結果に。日本に行きたいアメリカ人はけっこういるみたいです。
ずっと以前からほかのアンケートでも、日本旅行を推薦する内容はよく見かけていました。その推薦文がいろいろ面白いのです。
たとえば京都を推薦する人が書いたものは、
「風になびく桜の花びら、静寂に包まれたロックガーデンの中を流れる噴水の音、木の茶室の間を飛び交う優雅な装いの芸者の二人組...。京都は、過去の日本、想像の日本です。京都は、西暦794年から1868年まで日本の首都として、日本の文化、芸術、教育の中心地として繁栄してきました。京都の歴史への敬意を考えると、毎年何百万人もの人々が帝国日本のスナップショットを求めて京都を訪れるのも無理はありません。しかし、どこにレンズを向けても、現代の日本がフレームに収まることは間違いありません。何世紀もの歴史を持つ神社や仏塔は、任天堂や電子機器メーカーの京セラなどの企業の本社と街を共有しています。古き良き時代と現代が融合した京都は、過去にとらわれない活気に満ちた街です」
こんな感じです。日本に行って何を求めているのかがよくわかる文章です。また竹下通りを訪れた人のこういう記事もありました。
「とても混んでいました。ごちゃごちゃするのは覚悟しておいてください。一風変わった服やアクセサリーを売っている面白いお店がたくさんあります。とてもカラフルな別世界。ここに初めて来た人は絶対目を見張ることになります。
また、コスプレをしている10代の若者やアニメの衣装を着ている人も多く、見とれてしまいます。ダイソーやカルビー+(新鮮なポテトチップスをその場で焼いてくれる)など、見所がたくさんあります。
そこにあるものは決して安くはありません。お腹が空いてセブン・イレブンに入ったのですが、ここも異次元のセブンイレブンでした。甘いもの好きにはたまらない人気のエンゼルクレープもあります。初めての方は丸一日ここで過ごすことができますよ」
と町全体がナントカ・ランドみたいなノリです。ほかにも、大阪の道頓堀を訪れた人の感想が愉快です。
「日本人は礼儀正しく、内向的で、必ずしも外向的ではなく、人生を受け入れることができないというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。その特徴の多くは日本の大部分に当てはまるかもしれませんが、大阪ではそうではありません!
日本の楽しさと食の都、道頓堀は日本の首都です。大阪というこの大都市は、生きる楽しさと食べる幸せを知る日本の首都であり、道頓堀はそれらすべての震源地です。フラッシュライト、人ごみ、クレイジーな食べ物、騒音、マンガの衣装を着た人々がいくつものメインストリートで押し合いへし合いしています」
なんじゃそりゃ、と言いたくなりますね。まるで変な異世界に迷い込んだかのような体験談です。でも大阪の街って日本人でもカルチャーショック受ける人がいるくらい、エキセントリックなところ、たしかにありますよね。旅行者にフレンドリーなところは、日本一ではないかとも思います。
「初めての日本旅行では、温泉で裸になるのが怖かったのですが、今回は勇気を出して温泉街で数泊することにしました。
伝統的な温泉地で着物を着て温泉旅館に入るのは、日本を知る貴重な体験です。城崎温泉はそれを体験するのに最適な場所です。京都や大阪から数時間で行けますし、運河沿いの町並みは桜の季節にはとてもきれいです。
私たちが泊まった旅館は伝統的な畳の部屋。英語が話せるスタッフがいて、とてもフレンドリー。必要なことは何でも教えてくれるので、初めての人には最適です。お部屋で提供される豪華な食事はファンタジー。見たこともないお惣菜がたくさんの小皿に分けていっぱい出てきます。正体のわからない食べ物でも、喜んでいただきました。
温泉のマナーや裸になる恐怖心を克服する方法など、詳細は城崎温泉ガイドをお読みください」
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