米国在住の写真家+グラフィックデザイナーが、Cameraの話を中心に、撮影にまつわるお役立ち情報を発信します。
2020年7月31日金曜日
歯の治療現場へ行く
2020年7月30日木曜日
いざというときの冷凍食品
行動制限のおかげでみんなあまり出歩かなくなりました。
というか外出は基本NGなので、外に出るのは食料買い足しかジョギング、散歩のみ。ランチ時、夕食どきにはドライブスルーのテイクアウト・ファストフードが長蛇の列を作る今日この頃。
なるべく人が集まる食料品店を避けたいときはもってこいですが、毎日というわけにはいきません。ほとんどの人は数日分から1、2週間分の食料をがっつり買いだめするようになりました。
ではいったいアメリカ人はこの時期、どんな食べ物をを買いだめするのでしょうか。ということでこちらの大手スーパーに出かけたときにふと思いついたのが冷凍食品です。冷食ならアメリカのバカでっかい家庭用冷凍庫にたっぷり溜め込んでも長持ちしますからね。
店の冷凍庫を見てみるとやはり多くの棚が空いてました。今は非常時なので需要と供給のバランスが取りにくい。在庫を管理する店側は悩も所でしょう。
というわけでこの店でよく売れている(であろう)メジャーな冷凍食品を幾つか取り上げてみました。
まず筆頭に挙げられるのが「ハングリーマン」
タイトルからしてもう安易でおバカでインパクト大です。でも全米のスーパーで流通している最もメジャーな冷凍フードのひとつとなります。
ディナー用のものが一箱平均3ドル前後という低価格。パッケージには赤丸ででっかく「39g プロテイン」と書かれていてこれが売りのようですが、成分表示表には970カロリー、塩分1370mgと書かれています。まさに不健康感満載の原材料構成。
これは人気の「クラシック・フライドチキン」というタイトルのもので、ホームスタイル(普通のスタイルとどう違うのか不明)フライドチキンが二個、マッシュポテト、スイートコーン、チョコレート・ブラウニー(甘い砂糖菓子の一種)という構成。
メインのフライドチキンが油ギトギトの分厚い衣に覆われ、肝心の鶏肉になんの風味も感じられないパサパサの代物です。これがなんと一番の売れ筋というのですから、アメリカ人の胃袋のいかに寛大なことか!感服いたします。
これと双璧をなすのが「バンケット」シリーズ。
「ミートローフ・ミール」という人気商品があるのですが、これもまた人工甘味料の塊のような、牛肉と豚肉と何か正体不明の肉を混ぜたとしか思えない、フニャリとした不気味な食感のミートローフ・ディナーです。
カチカチに凍ったマッシュポテトは説明書きどおりに解凍しても、ビチャビチャかカサカサにしかならず、何が喉を通ったのかさえ判別つかない味気なさです。
こちらも当然、体によろしくない成分表の表示で、食後は読まない方が賢明でしょう。
一方で冷凍食品のニューウェーヴと言えるのが、「Evol」というブランドの一連の冷食シリーズで、なかにはいかにもアメリカ人好みに作られた売れ筋があります。
たとえば「バターナット・スカッシュ・アンド・セージ・ラビオリ」
この具材だけで作られたパスタは、スーパーにあるパスタ料理の中でも最もクリーンで健康的なものの一つです。ビタミンAとたんぱく質がたっぷりのラビオリに、ローストしたバターナッツスカッシュとリコッタチーズを詰め、ローストしたトマト、ケール、セージガーリックソースをトッピングしたものだそう。
確かに日本人にもそれほど違和感のない風味。口の中でとろけるような食感で、何度でも食べたくなる一品です。カロリーも310と抑えられており、いわゆるジャンクな冷食とは一線を画しているでしょう。
あと「Kashi」というブランドも健康志向の人にアピールしてここ最近めっきり人気を高めてきた食品会社です。
Kashiは全粒穀物のシリアル販売で有名になった会社で、いまではシリアルやグラノラバーはじめ、穀物を中心としたいろんな分野の食品を開発販売しています。
ここに取り上げる「ブラックビーン・マンゴ・ボール」はオーツ麦、玄米、ライ麦、硬い赤小麦、ライ小麦、大麦、そば、ゴマの栄養価の高いミックスで構成された「樫の七つの全粒穀物とゴマのピラフ」と称されるもの。
このメニューは、最高の炭水化物の一つであるそばとゴマのピラフで構成されています。黒豆とローストした玉ねぎ、ピーマン、にんじんと一緒に食べると、たんぱく質と食物繊維の含有量がアップすると記されています。
また、マンゴー、生姜、その他の調味料を使用しているため、Kashiは塩分を380ミリグラムに抑えることができ、これは冷凍食品では珍しい小さじ1/4の塩分よりも少ない量です。
というわけでアメリカの冷凍食品も群雄割拠、千差万別、玉石混交の大乱戦の時代。とりわけ今この非常時とも言えるご時世、簡単に腹を満たせるこれらの食べものは、とてもみじかでかつ重要なものとなりつつあるのです。
2020年7月29日水曜日
夏休み、異常事態の子どもたち
今年の夏休みは、子どもたちにとってかつて無い窮屈な休暇になってしまっています。
これは日本、アメリカにかかわらず、全世界で起こっている異常事態です。
私の昔からの仕事仲間で、コスタリカに転勤したアメリカ人一家も、外出制限が厳しくて、小学生、中学生二人の子供がパニック状態になっているというのです。
パニックってどういう事、と訊くと、コレまではとても仲の良い兄弟だったのに、夏休みに入って喧嘩が絶えなくなったと言うのです。
兄は中学校の吹奏楽部でトランペットをやっているのですが、学校側がラッパ系の楽器は感染リスクが高いので、控えるように言われたそうです。秋の演奏会目指して夏期合宿に備えていたのですが、すべてキャンセルです。
サッカー大好きな弟の方も、夏休みの練習は見送られることになりました。ふたりとも育ち盛りで活発な性格。慣れない異国の環境で、一年かけてようやく地元のクラスメート、チームメートに馴染みはじめた矢先に、外出できなくなってしまったのです。
快活だった二人はへやに閉じこもり、ろくに会話もしなくなったそうです。そしてリビングやキッチンで会うたびにつまらないことで、口論するようになったと言います。
今は一日の大半、アメリカ時代の友達とゲームやチャットなどをしているようだが、何を聞いても明確に答えなくなったというのです。昔は何でも親に話す素直な子たちだったのにと、父親は嘆いています。
こういった事態は今世界中で起きている可能性があります。
夏休みは子どもたちにとって、一番自由で開放されるときです。毎年恒例の家族旅行や、友達とのキャンプやショッピング、海やプールでの水遊び。今夏はそういった思いっきり遊べる環境がいっさい塞がれてしまったのです。
外へ出ちゃダメ、友達とも会うな、と言われるといくら素直な子でも、凹んでしまうでしょう。社交的で活発な子ほどこのダメージは大きいはずです。
今この時期、子供の様子はよく見ておいたほうがいいと思います。
というのは、つい先日、うちの娘の通う高校から連絡があり、生徒の一人がドラッグの過剰摂取で、自宅で死亡したというのです。とても痛ましい話です。同世代の子を持つ親として、全く他人事ではない悲劇です。
私の娘は一見以前と変わらぬ、のんびりした性格で、それなりに退屈な夏休みを受け入れているように思っていました。しかしよくよく振り返ると、夏休み以降、机に座って勉強する姿を見なくなっていました。けっこう勉強はする方だったのに、です。また母親と大好きだったテレビの歌番組を観なくなり、起床時間もずるずる遅くなってきています。
暇さえあれば、「あつまれ動物の森」に没頭し、なにを聞いても、「うん」とか「ノー」とか単語だけの受け答えが増えたように思います。
気になって家内と相談したら、娘の親友がいまノイローゼ気味なんだと、ママ友連絡網で情報を得ておりました。娘と親友は、今夏アート・キャンプとやらに参加する予定だったのです。ふたりとも絵が好きで、地元のアーティストの指導で絵画や陶芸の実体験ができる泊まり込みの催しに参加する予定だったのです。でも夏休み直前、企画自体がキャンセルになってしまいました。
私もそのことは聞いていたのですが、娘と親友にはそれはかなりショッキングな発表だったようです。二人は落ち込んだのです。うちの子は元々喜怒哀楽をあまり表に出さない性格だったので、さほど変化を感じなかったのですが、これは親の怠慢、私の鈍感でした。娘は夏休みの目玉企画を失い、心にぽっかり穴が空いていたみたいです。家内は娘の変化に気づいていて、私に相談するタイミングを図っていたそうです。お友達の方はもっと深刻で、大好きな絵を描かなくなり、食事も頻繁に残すようになったそうです。ご両親は心配して、現在カウンセラーに相談中だとか。
それを聞いて、私は大いに反省しました。子どもたちにとって夏休みは、希望の光なのです。それを奪われた時、どんな心の状態になるのか、私は想像もしていませんでした。
子供の変化。それは要注意のサインです。特に会話。曖昧な返事が多くなったら、なにか抱えてる可能性がありますよ。
この夏休み、子どもたちをよく観察しつつ、もっと積極的に声をかけていきましょう。なにか一緒にできることはないか考え、行動することが大切だと思います。
みなさんも、大切なお子さんの変化に気をつけてください。こんな夏休みは過去に経験がありません。それだけに家族相互によるフォローが欠かせない。そんなふうに思うのです。
2020年7月28日火曜日
あおり、喰らいました
久々に、アメリカであおり運転に遭遇しました。けっこうキツイやつです。空港に向かってニューヨーク市内に入る直前でした。支流からハイウェイに合流する際、背後からかなり早い車が接近しているのを目視しました。黒いJEEP Cherokeeです。ちかごろ人気の、スポーツタイプのSUVです。
ミラー越しに、後ろから車間距離がぐいぐい縮まって来ているのが見えました。一瞬迷ったのですが、こちらが急加速してハイウェイに入るのは危ないと思い、そのままスムーズにハイウェイに入りました。
ただそれだけです。
ところがその直後、後ろのJEEPは斜め後ろから猛スピードで私を追い越しました。いきなり三車線あるハイウェイの中央に躍り出たのです。ハイウェイの車がまばらだったので良かったですが、もし混み合っていたら衝突の可能性大です。
2020年7月27日月曜日
アメリカのキッズに語る日本文化
民族衣装をまとったその高齢の女性が、自らの文化を誇り高く語る姿に、私は感銘を受けました。50人あまりの聴衆も、大きな拍手で称賛の意を表していました。率直に、知らない文化を学ぶいい機会だと思い、それから数回その会合に参加しました。あるときはアフリカの民族衣装の女性、またあるときはスコットランドのバグパイプの演奏を交えて語るおじいさん、などです。それぞれお国柄が出ていて、とても興味深いものでした。
あるとき主催側のスタッフに声をかけられ、日本のことを話してくれと言われました。始めは英語が上手くないことを理由に断っていたのですが、夏休み企画として、子供向けに話してくれと頼まれました。それでとっさに思いついたのが、日本のアニメについてなら、話せるかも、ということでした。準備期間はわずか一週間足らずだったので、慌てて原稿を書き、それをもとに話をすることにしました。以下の文はその原稿です。
タイトル:日本のスーパーロボットを知ってますか?
皆さんこんにちわ。これはあくまでフィクションについての考察です。
あなたはロボットについて、なにを思い浮かべますか?
日本の子供の多くは、スーパーヒーローを思い浮かべます。例えばトランスフォーマーみたいなやつ。あれは日本のアニメからきてるんですよ。
アメリカでロボットといえば、以前はアイザック・アシモフの一連のサイファイ小説を思い浮かべることが多かったでしょう。
私が興味深いのは、アメリカでそれ以外のロボットは、おそらく人間にとって、脅威の存在として描かれていることです。
代表的なものとして、映画ではターミネーターですね。多くのゲームでは巨大で恐ろしいロボットが一般的しょう?
しかし日本のロボットは、昔から人間の味方が多かったのです。
日本で最初に人気を得たのは、鉄腕アトム、つまりアストロボーイです。アストロボーイが漫画雑誌でデビューしたのは1951年だ。漫画の設定では、アストロボーイは2003年に誕生でした。原作者は、半世紀後の未来に、アストロボーイが実現すると期待していたのでしょう。
残念ながら、現在でもロボットはまだ原始的な存在です。
しかし、原作者は大きな夢を漫画に託しました。そしてアストロボーイは大ヒットしたのです。
とくにテレビ・アニメーションとして、動くロボットはとても画期的であり、魅力的でした。アストロボーイはとてもかわいい子供の姿でしょう。アトムは人間と同じような喜怒哀楽を持つ。それだけではなく、勇気と正義、そして物凄いパワーを持った存在です。日本の子どもたちがあこがれるもの無理はないです。
アストロボーイ以降、日本のマンガとアニメーションは、ロボットの発展史といってもいいでしょう。アストロボーイのあとに、人気者になったロボットは鉄人28号、つまりGigantorです。みんなのお父さんやお母さんは知ってると思います。アメリカでもテレビ放映しましたから。
Gigantorはアストロボーイと対象的です。彼は徹底したロボットの性格を備えています。感情を持たず、人間の命令で動く。リモートコントローラーによって動く彼には、恐怖心もなく、正義感もない。彼の全ての行動は、操縦者の意思に反映されるのです。もしコントローラーを悪人に奪われると、悪に従うロボットです。それ故、視聴者はスリルを味わうのです。Gigantorの戦いは、子どもたちの心を鷲掴みにしました。
テレビ・アニメーションの草創期に、たくさんのサイファイが作られました。アストロボーイ、Gigantorと並ぶ人気を獲得したのは、エイトマン、つまり8thmanです。このアニメもアメリカで放映されたんですよ。この作品の独自性は、主人公のロボットが大人だということ。アメリカではほとんどのスーパーヒーローが大人であるのに対し、日本のそれは、ほとんどがティーンエイジャーか、小さな子どもです。しかし8thmanはハードボイルド小説の意匠を借り、とてもクールでスタイリッシュなキャラクターです。8thmanは唯一無二の個性的なロボットなのです。
日本のロボット・アニメーションの特徴は、ロボットと人間の関係性です。人がロボットをいかに操縦するかが見どころ。
それは時代の変遷とともに、変化していきました。
1972年に登場したマジンガーZ(Mazinger Z)は画期的でした。人間が操縦する小型飛行機が、巨大なロボットの頭部にドッキングするという設定です。ゆえにこのロボットはとても大きい。身長は60フィートもあるのです。
彼は戦闘に特化したロボットで、多くの武器を持ちます。Gigantorとアストロボーイは、ロボット同士の原始的な殴り合いでした。しかしMazinger Zは装備された武器を駆使して、ヴィランの操るロボットと戦う。敵ロボットも、工夫をこらした様々な秘密兵器を持っていました。この壮絶なロボット・バトルの系譜は、その後、たくさんの模造品を生み出したのです。
1979年、日本のロボット・アニメーションは大きな転期を向かえました。機動戦士ガンダム(Mobile Suites Gundam)が誕生したのです。それ以前のロボットとは全く違います。そこにはリアルなストーリーがありました。小さな子供には難しすぎる設定。それは本当にあり得る、架空の未来史です。
基本的にGundamは戦闘機の発展型として描かれます。その舞台は宇宙。主人公はもはやロボットではなく、人間のパイロットです。
その物語は、人間の葛藤を描き、ロボットの存在意義さえ後退しました。しかし興味深いのは、その作者の意図とは裏腹に、カッコいいGundamの人気は独り歩きし始めました。
この一作目以降、Gundamは数多くの続編を作ってきました。驚くのは、そのいずれもがヒットし続けているということです。しかし今日は、私はそれを語りません。とても長くなってしまうからです。
しかしGundam以降も、ロボット・アニメーションの歴史は止まりません。とても様々なバージョンのロボットが出続けています。
そのなかでも、ひときわ目立つのが、新世紀エヴァンゲリオン(Evangelion)です。この作品はそれ以前のすべてのロボットの歴史を否定しているように思えます。もはやそれは本来のロボットの概念から逸脱しています。より未来的に洗練されたロボット。操縦するのはより繊細な感性の子供。同じパターンでありながら、本当の主人公は人間であり、人類の進化を示唆します。これはとても恐ろしく、本格的なサイファイ・ストーリーなのです。
以上のように、ロボットに関して、日本人は執拗に創作と変遷を繰り返してきました。そこには尽きない理想の追求があるのです。彼らの長い旅はまだ終わりません。そこには、人間を超えた存在への憧憬が、垣間見られます。
次の未来には、どんなロボットが現れるのでしょうか?
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スピーチはこの原稿をはみ出して、日本の子どもたちの趣味や習慣に多くをさきました。しかしロボット・アニメ史の骨子は伝わったと思います。何より嬉しかったのは、小さな子どもたちが、目を輝かせて、日本の話を聞いてくれたことです。自国の文化を語ることは、自分を見つめ直すことにも繋がり、とても意義深いひとときだったと思っています。
2020年7月26日日曜日
オフィスの便利グッズ
夏の暑い季節ですが、仕事は待ってくれません。そんな時、作業の捗るアイテムがあれば、助けになります。私が使っている机周りのものを、少しづつご紹介させていただきます。今回は3つばかり取り上げてみました。ご参考になれば、幸いです。
腰を守るクッション
長時間デスクワークをしていると、腰に負担がかかります。ついついしがちなのが、猫背や浅い座り方。座ったときの姿勢がいちばん大事なのは言うまでもないこと。その次に椅子の作りにも、腰への負担は大きく左右されると言います。とはいえ、椅子を変えるのはちょっと大ごとです。そんな場合に、クッションを試してみるのはいかがでしょうか。
私が最終的に選んだのが、この品です。
Everlasting Comfort Seat Cushion for Office Chair
Cute Portable Beetle Ladybug Cartoon Mini Desktop Vacuum Desk Dust Cleaner
こちらは超小型の卓上掃除機です。ご覧のように見た目が可愛くて、インテリアとしても見てるだけで、こころ和みます。ケーブルもなく、乾電池で駆動するので気が向いた時、さっと手にとって、机やパソコンの上を掃除できます。私は鉛筆で手描きのスケッチをよくやるので買ってみましたが、消しゴムのカスもしっかり吸引してくれます。
大きなゴミは無理ですが、吸引する底面には小さなブラシが放射状についているので、埃っぽい棚やキーボードなどのダストなら簡単に拭き取れます。赤いテントウムシの他に、みどりの奴や、ユーモラスな変顔のバージョンもあります。部屋のどこに置いてもじゃまにならないスグレモノです。
2020年7月25日土曜日
車はフロント・フェイスで勝負
仕事で使っている車が、オイル交換の時期に来ていることに気がつきました.。
いつも利用しているのは、Mavis Discount Tireというタイヤ販売の会社が運営する自動車修理のショップです。
通常は前もって予約をしてから行くのですけれど、 時間ができたので空いてればすぐにエンジンオイルを交換してもらえると思ったのです。
しかし残念ながら駐車場には順番を待つ車がずらりと並んでいました。
この店はタイヤ交換が主な仕事ですが、 車のチューンナップや、ちょっとした故障もテキパキと修理してくれるので重宝しています。 便利なだけによく繁盛していて、大抵はお客さんでいっぱいです。この日は特に混雑しており、店員さんに聞くと3時間から4時間待ちだと言われました。夕方でしたが、車は明朝まで使う予定がないので、そのまま預けることにしました。閉店までにはオイル交換してくれるというので、隣接する大規模な中古車販売店をぶらぶらと歩いて見て回ることにしました。
わたしが去年まで使っていたリンカーンMKTも売ってました。やはりこの車、顔が目立ちます。鳥の翼をイメージしたラジエータグリルが今見てもイケてますね。
それにしても、改めてアメリカの中古車市場を見てみると、実に多種多様な車があるもんだと思いました。日本にいるときは自動車大国アメリカは、やっぱりアメ車の天下だろうと思っていたのですが、さにあらず。
実際にみての雑感ですが、アメリカのメーカーが占める割合は半分ほどじゃないかと思います。むしろ目立つのはトヨタ、ホンダ、日産などの日本車。ついでヨーロッパメーカーです。もちろんアメリカのフォードやGMも普通にたくさん走っているのですが、あまりの車種の多さに埋もれて目立たないのです。
そこでふと気になったのが、自動車メーカーによる車の顔、つまりフロントグリルのことです。メーカーそれぞれに特徴のあるデザインを施しているものです。
フロントグリル(アメリカの友人たちはそう言いますが、正確にはラジエーター・グリル)で一番有名なのは、やはり BMW のキドニーグリルと呼ばれるやつでしょう。 BMW は昔から一貫してこのデザインにこだわっています。トップブランドとしての誇りでしょうか、永遠にこのデザインは変わらない気がします。
アメリカの誇る高級車リンカーン。ここは昨年全車種対象の大掛かりなモデルチェンジが行われました。リンカーンといえば、ここ十数年、鳥の翼をイメージさせるかっこいいフロントグリルがトレードマークでした。これはもう非の付けようのない優雅さと高貴さを兼ね備えており、BMW同様、末永く受け継がれるであろう伝統の印になるだろうと思っていました。ところが、昨年の全車種モデルチェンジで、あの翼のデザインは一掃されました。これにはびっくりしましたね。変わってちょっと丸みを帯びた長方形の平凡なものになっていました。仕事で数年間運転していた者として、じつにもったいないと思います。
ヨーロッパ勢では、ボルボの非対称袈裟懸け斬り(と私は勝手に呼んでいます)やアウディ四輪ピック(これも勝手に命名)もラジエーターグリルに一貫性がありますよね。やはり車の顔はブランディングに欠かせないものなのでしょうか。
日産は近年「Vモーショングリル」と呼ばれるメタリックなV字型のフロントデザインを基調とした車種が目につきますね。それまではいまいち特徴の薄いデザインだったので、狙いはいいかもしれません。
ホンダも、ちかごろライトを含めたフロント全体の特徴を統一させた車種が目立ちます。こちらもなかなか精悍なイメージが良いですが、そろそろ飽きられるかも。なにせあのホンダ車の顔、アメリカのどこへ行っても見かけますから。
派手なのはレクサスです。そう、あの鼓みたいなやつ。これが出たときは、ちょっと奇抜すぎて無理かなと思いましたが売れているのか、今後も継承されていく模様です。
あと一目でわかるのがジープです。基本的にどの車種も縦長方形を7つ並べた特徴的なグリルの意匠がもはや定着した感があります。
さいきん躍進甚だしいのがKIAで、こちらもすべての車種に「タイガーノーズ」と呼ばれるグリルデザインを採用しています。これも一目でわかるかっこよさがありますよね。
FORDとトヨタは目下のところ、デザインの統一性にはこだわらないポリシーなのか、車の顔はてんでんばらばらです。これもまた販売戦略の違いというものなのでしょうか。
いずれにしても、年々進化してゆく車のデザインはこれからも見逃せません。
2020年7月24日金曜日
タオル vs 手ぬぐい
日米タオル比べ
日本とアメリカでは、タオルの大きさが違う。これ皆さんは気にしたことがありませんか。そんなに大差ないように思われがちですが、このサイズの微妙な差は、国民の生活習慣に由来しているのです。
アメリカのホテルでは、部屋にかならず三種類のタオルが用意されています。すなわちアメリカ人は日常生活の中で、主に3つのタオルを使い分けるのです。
一番大きいのがバスタオル。二番目がハンドタオル、そしてウォッシュクロスです。
アメリカの人はバスタオルをシャワーのあとに体を拭くだけではありません。体に巻いて、しばらくその格好でいることが多いです。なので大柄な人でもくるっと体を覆えるように日本のそれより遥かに大きく作られています。
中間サイズのハンドタオルが、日本の手ぬぐいに相当するのですが、これも日本製より分厚くて吸水性に富んでます。いわゆるパイルと呼ばれるループ状の糸が太めのコットンを使うのが主流となっています。素地の部分もふわふわで柔らかい生地が多く、二枚ほど重ねて畳むとまくらやクッション代わりにもなりますよね。一方手ぬぐいは、ご存知のように薄い生地が多く、乾きやすい特徴があります。そうでないものもありますが、傾向としては日米のタオルのそういった違いが見られます。
アメリカのホテルに来た日本人は大抵の人が、ハンドタオルを持ってシャワーを浴びます。風呂場で手ぬぐいを使う感覚で普通にそちらを選択するのです。そしてそれで体を洗います。
そのとき日本人はふと気になります。「このタオルちょっと短かすぎるなー」と。しかも分厚すぎて水含むと重たい!
一方でもしアメリカ人がそれを見たら戸惑うでしょう。体を洗うのは四角いちっちゃなタオル、すなわちウォッシュクロスが常識です。「あいつなんでシャワーにハンドタオル持ち込むんだ」って思うこと間違いなしです。
どうしてこんな違いが出るのでしょうか。
アメリカのハンドタオルは、平均24インチx15インチです。面積は360 sq in.
日本人が最も日常で多く使う手ぬぐい。それは34 in x 13.5 in。面積は 459 q in.です。
日本のほうが長く、面積も大きいです。なぜでしょう?
日本人はこのサイズにこだわります。なぜなら、体を洗うのに丁度いいサイズだからです。
なぜ? とアメリカ人に聞かれたらどう答えますか。小さな体の日本人が、なぜアメリカより長いタオルをつかうのか?
それはズバリ、背中を洗う習慣があるからです。そう言うと、当然アメリカ人はムッとするでしょう。勘違いされたくないので言いますが、決してアメリカ人を見下しているのではありません。風習の差です。
背中をしっかり洗う日本人、適当に洗うアメリカ人。ここにタオルの大きさの差が出るのです。
ある時、私は親しい知り合いのアメリカ人に手ぬぐいを渡して、言いました。
「日本製の手ぬぐいを持ってください。両端を掴んで背中に回す。のこぎりのように左右に振ってごらん。ほうら、背中を洗えるでしょう。そのために日本のタオルは長いのです」
なるほど、と言って納得するかと思いきや、そのアメリカ人はちょっと自尊心を傷つけられたのか、憮然として言いました。
「ぼくは毎日背中も洗ってる」と。
はい、確かにそうです。でも残念ながら、ウォッシュクロスでは背中をまんべんに洗うのはかなり無理があるのです。背中全面に届く人は意外に少ないのです。日本人は背中も、胸や手足と同様にきっちり洗いたいと思い、そんな意識がタオルを長くしました。
いや厳密には背中目的ではないでしょうが、自然とそういう発想でサイズが決まったのだと思います。人間の体の皮膚はどこでも同じ条件で汚れるのですから、そう思うのも自然なことじゃないでしょうか。
アメリカ人の多くはそこまで細かく考える必要はない、ということなの知れません。
日本には銭湯、つまり公衆浴場というものがあります。数十人を収容できて、他人同士のコミュニケーションにも役立てる場所です。アメリカでは、かつて床屋がその役割を担っていました。古き良きアメリカでは、床屋が地域のコミュニケーションの場でした。
最近はどうかわかりませんが、日本では昔から銭湯でよく見かけるのが、親子による背中のウォッシングです。とくに子供が親に対して背中を洗う習慣。見ていて微笑ましいですよね。それぞれ自前の手ぬぐいで洗えるのですが、敢えて親愛のコミュニケーションとして、洗いにくい背中を洗ってあげるのです。日本人にとって、それはとても心地よい光景なのです。
誤解を承知で言わせてもらえれば、日本人は背中を大切にする民族です。それは衣服を着ていても同様です。日本人は相手の背中を見て状況を想像し、気持ちを感じ取ったりするのに敏感です。
タオルの長さにも、民族の機微が現れている。そんな考え方も一興ではないですか?
2020年7月23日木曜日
タブレット用の便利モノ
だらだら過ごしたい日もある
Tablet Stand Flexible Adjustable Spider
2020年7月22日水曜日
コロナ時代のマスク選び
2020年7月21日火曜日
ゲーム・クリエーターの祭典
今年もGMTK GAME JAM がネットの世界で盛大に挙行されました。ご存知ない方も多いかも知れませんが、いまや世界中のゲームクリエーターが注目する、ゲーム制作バトル大会です。GAME JAMには主催者によっていろいろ大会はあるのですが、GMTK版は一番規模も大きく、人気のあるイベントです。GMTKというのは、Game Maker's Toolkit というイギリスのゲーム研究開発組織です。YouTuberでも有名なマーク・ブラウン氏がフロントマンとなって、毎年ゲームジャムの開催を宣伝します。とにかくゲーム制作に興味のある人はネットを通じて自由に参加できるのでとても敷居が低くかつ楽しいゲーム大会です。とりわけ今年は世界中みんな家にこもりがちなので、参加者は倍増した模様です。
2020年7月20日月曜日
マンハッタン周辺の現状
ここ一週間、カーサービスの仕事で、お客さんを乗せて、あちこち走り回りました。
三ヶ月あまり閑古鳥の鳴いていたこの業界ですが、徐々にお客さんが戻りつつあるようです。ただし、これは感染拡大が収まりつつあるニューヨーク州と近隣のニュージャージー州、コネティカット州に限ったことでの話です。
全米規模で見ると、コロナウィルスは依然拡大の傾向にあります。とりわけ南部の各州は感染者数の拡大に歯止めが効かない状態です。大きな病院でも病床不足が深刻化しつつあり、これは4月頃のニューヨークを彷彿とさせる深刻な事態です。
ニューヨークは3月の後半から急激な拡大が始まり、あわてて市内をロックダウンしました。かなり強制力の強い官庁指示だったため、多大な犠牲者が出ましたが、かろうじて最悪の事態は回避できました。
ひごろ、自由を最優先に生活するニューヨーカーがここまで我慢したのは、私には驚きでした。行動の自由、お上の権限からの開放、それがリベラルなニューヨーカーの基本精神なのですから。逆に言えば、それほど4月5月は逼迫した恐怖のどん底にいたということです。毎日何百人という人が重症化し、死んでいくニュースはいまでも悪夢のように蘇ります。
4月の中頃、どうしても必要に迫られて、マンハッタンのミッドタウンの行ったのですが、そのときはまさにゴーストタウンという感じでした。昼間というのに人の通行はまばら、警官や道路管理関係者と、あとは配送トラックが目立つぐらいでした。一般の歩行者はほぼ皆無。異常な光景でした。
とりわけタイムズ・スクエア界隈は、信じられないくらいの静けさでした。日頃はミュージカルや買い物で賑わう店などがピタッとシャッターをおろしていて、まるで白昼夢を映すホラー映画のよう。気味が悪いくらいでした。
あれから三ヶ月、再び私が訪れたのは、マンハッタン南部のSOHOでした。朝の10時ぐらいでしたが、やや人通りは戻ってきているものの、以前のSOHOとは比べ物にならないほど、いまだ閑散としています。普通は、このあたりは車でどこへ行くにも忍耐と注意が必要な地帯です。とにかくいつでも渋滞が絶えず、しびれを切らして黄色信号を通過しようとすると、前後左右から人や自転車が飛び出してくる。もう危ないったらありゃしないのです。ただでさえ、狭くて不規則に交差点、一方通行がある場所なので、運転は冷や汗モノ。ところがこの日はどっちの方角へもスイスイと移動できます。いかに車両が減っているのか一目瞭然なわけであります。
それはSOHOだけではありません。いつもは観光客で賑わうバッテリー・パーク周辺もバス、イエローキャブ、黒リムジンが通常の10分の1以下に見えました。
翌々日にはセントラル・パーク近くのコロンバス・サークルへも行きました。こちらは運輸関連のトラックがけっこう目立ちましたが、やはり交通量は少なめ。通行人も行楽客らしき姿は稀で、通勤者らしき人と働く人ばかりが目立ちました。一様にマスクは着用しており、このマスク習慣のないアメリカでもかなり、定着してきた印象です。
ただ、どこのマンハッタン地域でもたまに見られたのは、小さな群衆です。これは期せずして集まってしまったもので、たまたま数人単位のグループどうしが、狭い道や店舗の出入り口で、かち合ったものと見られます。狭いマンハッタンの歩行路ではこんな不測の事態も起きがちなので、通りを歩くときはぜひ注意してください。マスクをしていないグループもいないとはいえませんから。
ところで、いまアメリカではこのマスクを巡って、必要、不要論が激しく対立しています。
いらない派は、外気のあるところでマスクはナンセンス。空気は四方八方へ飛ぶのでなんの効果もない、というのです。必要派はこれまでのマスク着用の実効性を元に擁護します。広いアメリカですから、いまだマスクをしていない地方もたくさんあります。地獄を垣間見たニューヨーカーだからこそ、最低の義務として公共の場ではマスクをするようになっているのでしょう。
ニューヨーク近郊の空港へも仕事で行きました。ラガーディア空港とジョン・F・ケネディ国際空港です。両空港とも、やはり便数自体が激減している現在、交通量も以前の比ではないくらい閑散としていました。しかし確実に国内便飛行機利用者は増えているので、今後の水際対策が、第二波の抑止に大きく関わってくるものと見られます。
特にニューヨーク州は他州からの流入が、例外的に多い州なので、まだまだ安心はできない状況です。
ブロンクスの町も仕事で行きましたが、町は平静が見られるものの、昔のような活気はみられませんでした。マンハッタンとはちょっと違う活気のなさです。
多くの商業施設はカテゴリーに分けられ、段階的に再開が許可されているのです。にもかかわらずブロンクスの店は閉じたまま。すでに数ヶ月にわたるロックダウンの影響で持ちこたえられず潰れてしまった店が多いのです。閉じられた商店街のシャッターが痛々しく映りました。
都心近くはこのように、まだとても今までどおりとはいえません。ニューヨークの他の地方では大型店舗が開き始めています。場所によっては出入り口が混雑している商業施設も散見しました。ですから今、買い物に行くには要注意です。本当に必要なものだけに的を絞って買い物の回数を制限するほうが賢明です。
このように7月中旬、この時点でもニューヨーク近辺はそこかしこに緊張が漂っています。外へ出たいのは誰しもが持つ心理ですが、いまはもう少し我慢が必要な時期であります。
ニューヨークへお越しの用がある方はご注意を。とくに人気の観光地はまだ安全とは言えません。外出にはよく場所を選んで、事前の情報収集を怠りなきよう、お願いいたします。
2020年7月19日日曜日
1億総アーティスト化時代
デジタルでお絵かき・みんなアーティスト
タブレットの登場によって、グラフィックデザインの世界は一気に一般に広がりました。
フォトショップやイラストレーターなど一部の愛好家やプロが使っていたグラフィック・ソフトがとても身近になり、趣味でイラストを描く人や漫画、アニメ・ファンらがこぞってデジタル・グラフィック・アートに親しむようになりました。市場はにわかに活気づき、いまやADOBE やCORELなどの先行メーカーのソフトを追いかける勢いでアプリが急増、使い勝手や親しみやすさをウリにしのぎを削っています。
2020年7月18日土曜日
アメリカでウケる盆栽
外出を控えなければならないこの時期、我が家とご近所で俄然注目を集めているのが「盆栽」です。家内が鉢植え好きということもあって、我が家では随時いろんな植物の鉢植えが窓際や軒に並んでおります。私もなにげに4月頃、ウォルマートで買ってきたサボテンの鉢を育てていたのですが、近所のご婦人が庭越しにうちの鉢植えをやたら褒めてくれます。通りがかる度に植木鉢のことを言うので、なにか話をしたいのだろうと、ディスタンスをキープしたまま応対していると、どうやら彼女にも自慢の鉢植えがあり、それを見せたいのだと察しました。
2020年7月17日金曜日
ニューヨークの隠れ家
2020年7月16日木曜日
アメリカで英語学習
2020年7月15日水曜日
CD カセットプレーヤー
2020年7月14日火曜日
カメラ業界のゲームチェンジャー
2020年7月13日月曜日
アメリカで売れる日本のSUV
2020年7月12日日曜日
アメリカの発毛剤
やっと見つけた薄毛対策の決め手
私、いま自分の頭髪を守るのに必死です。ええ、ちょっとやばい感じで髪の毛が抜け始めているのです。私はもともとくせ毛で髪の毛一本一本が太かったため、ハゲとは無縁だとおもっていたのでこれは予想外でした。脱サラはとうの昔にしましたが、脱毛の方は、まだずっと先の心配事だと思っていたのです。手遅れになる前になんとかせねばと、いろいろ試行錯誤し、かれこれ一年近くになります。ここでは、いろいろ調べて実行し、現時点で行き着いた対策を述べたいと思います。
一昨年ほど前でしたか、風呂上がりの時なんだか頭の上がスースーするなと思って、鏡で自分の後頭部を見てギャッと叫びました。なんと地肌が見えるほど毛髪が激減しているではありませんか。いつも前髪ばかりに気を取られていて、まさか後が激しく後退しているとは思いもしなかったのです。それはもうショックでしたが、そのとき思い出したのが、10年ほど前のある出来事です。
アメリカのとあるコンピューター大企業、IBMに次ぐ電算系の会社のイベントに参加したときのことです。もともとは社員とその家族のレクリエーション企画だったものが、地域住民も参加できるようにした家族向けのイベントです。コンピューターの可能性を千台するものが中心で、当時では耳慣れないAIなどという言葉もここで知りました。人と会話するロボットとか、遠隔操作で手術のデモンストレーションをする機械、ネジなどの不良品を瞬時に選別するベルトコンベアーなどが展示されていました。その中で、人物を3Dカメラで写真撮影して、将来の姿をモニターでシュミレートするマシンがありました。長い行列を待って自分も試してみました。単純に自分の20年後はどうなっているだろうかという興味からです。ところが映し出された初老の私の頭はなんとシッカリ禿げていたのです。
「うそだろ!」私はこのシュミレーションを信じませんでした。私の額が人よりちょっと広めだったので、このコンピューターは適当に拡大解釈したのだろう、ぐらいにしか思わなかったのです。現に私の祖父も父も髪は濃いほうで、白髪にこそなれ、禿げている親戚を見たことがないのです。もちろん兄弟も父方母方のいとこにも顕著に禿げてる人は記憶がないのです。
コンピューターのシュミレーションなんか信じるものか。とうじは固くそう思ったのですが、今そのときの衝撃は現実味を帯びてきています。私の髪はいままさにあのときコンピューターが予測した通りのハゲ方へと向かっているのです。
よりによってなんで私だけが………という感は否めません。いとこの兄ちゃんたちもみんなふさふさだぞー。唯一考えられる要因は私一人が若くして渡米して、生活環境が違ってきた、ということです。でもねえ、アメリカにきたからハゲるというのはちょっと考えにくいし、ほかに環境、遺伝以外の要因があったとしか思えません。
いずれにしてもはげかけたモノはしょうがない。なんとか対策を講じるしかありません。
月並みですが薄毛対策で真っ先に思い浮かんだのが、養毛剤、育毛剤のたぐいです。
アメリカで手に入る薄毛対策の養毛剤などをいろいろリサーチしてみました。しかしこういったものは短期決戦ではなかなか効果が得られません。
少なくとも4ヶ月以上は続けないと効果は顕著に現れもないものだと思っています。
それにアメリカの商品の中には怪しいものが多いと聞いていました。なかには頭皮がぼこぼこになって痒みが消えなくなったという恐ろしい体験談も聞かされました。
なのでしばらくは店頭で手に取ってみて恐る恐る内容を確認しては、店の棚に戻すということを繰り返していました。
それで思い直し、こういったものはまず日本で評判のいいものからと思い、実家の親に頼んで日本で売れ筋の商品を送ってもらうことにしました。
送られてきたのは、カロヤンガッシュ、スカルプD、リアップなど。およそ3−4ヶ月単位で順次ためしていったのですが、いずれも5ヶ月目に顕著な結果が得られなかったのでどうしようかと思案することになりました。(ちょっと性急過ぎたかも知れませんが)。いずれも結構値のはる商品なので、親にそこまでたよっていいのかという悩みもありました。
それで一年後、わたしは意を決してアメリカの商品に手を出すことにしました。
それがこのequate社のHair Regrowth Treatmentという商品です。直訳すると「毛髪再生剤」というひねりもなんにもない商品名。このequate社はジェネリック医薬品を主に扱う中規模医薬業社だったのですが、近年大手量販店ウォルマートに買収されて以来、急成長をとげた総合医薬メーカーです。わが家ではこれまでもアレルギー対策薬や高血圧の補助サプリメントを愛用しており、一定の信頼を得ておりました。注意書きをみると、リアップX5同様、ミノキシジルが5%はいっています。
ご存知の方も多いと思いますが、日本でもアメリカでも公式に発毛効果があると認められているのはミノキシジルだけです。しかも安い。ウォルマートならこの商品、リアップX5の4分の1の価格で手に入るのです。当時バリバリのウォルマート・ヘビー利用者、自称ウォルマーターだった私は一も二もなくこの商品に自分の頭髪の将来を託しました。
正直、最初は半信半疑でしたね。大丈夫だろうか。はたして本当に効果が上がるのか、あるいは変な副作用がないのかと、恐る恐るという感じでした。がとにかく使用説明書をよく読んでその通りに毎日毎晩続けました。その結果、4ヶ月後になんと薄毛の部分に淡い新しい毛髪が生えてきたのです!
これはもう感激しましたね。さらに続けること2ヶ月半。懸念されたかゆみなどの副作用もほとんどありません。これは使えると思いました。やはりこの中の主成分であるミノキシジル5%が決め手のようです。こうなれば続行あるのみ。
こうしてこの毛髪再生剤を続けること10ヶ月。有り体に言えば、それ以上の劇的な変化こそないもの、少なくとも産毛は育っています。消え去った部分が復活した。その事実はないより得難いものです。私はこれに賭けて見ようと思います。
もし興味がある方は試してみる価値はあります。もちろん効く効かないは個人差もありますので保証はしませんが。少なくとも私には効果が現れましたので嬉しい限りです。今後もこの商品を続けて使用して参ります。より明確な効果が出たら追加レポートをしたいと思います。半年後が 楽しみであります。(男性用女性用があるので注意してね)
2020年7月11日土曜日
名門ブルックスブラザーズ危うし
2020年7月10日金曜日
必見 傑作ミュージカル
2020年7月9日木曜日
どうなるアメリカの家
コロナ・ウィルスの影響で生活様式がステイホームという潮流へと流れが加速しています。
アメリカでは収束どころか、まだまだ感染数は増加傾向にあり、この事態は当初の予想を遥かに超え、長期化へと向かっているのが現実です。ニューヨーク・タイムズやフォーブスの記事でも先月あたりから、この長期化を懸念する警鐘を繰り返し鳴らしていますが、もはやこれを疑う人はいないでしょう。少なくとも、この秋までに収束すると考える人はこの7月初旬の現時点では皆無でしょう。
4月頃、多くの人は夏のバケーション・スケジュールを変更し秋に延期してきましたが、まだ甘かったようです。秋どころか、クリスマス・シーズンの買い物さえ、危うい情勢です。ニューヨークも公立、州立大学はすでに、9月からの新学期をオンラインで始めると宣言しています。
気の毒なのは今年のお子さんたちです。高校の卒業式も大学の入学式も、全てオンラインということで。これはしかし将来の教育システムを先取りするものかも知れません。いずれ多くの大学がオンラインによる学科・カリキュラムを導入することでしょう。とくに留学生の受け入れは、大学をビジネスの観点から見ても必然的なながれです。将来は、留学生は実際にその国の大学に行かなくても、オンラインで授業を受け、学位を取得できるようになるはずです。
アメリカは来季の留学生に対し、入国を拒否する代わりに、そうやって渡米しないで自国で授業を受けられるようにするそうです。将来はかならずこうなります。今回は図らずもそういった未来の教育システムのさきがけとなるものなのかもしれませんね。
さてスマートホームの話ですが、日本でもトヨタ、パナソニック、ミサワホームが共同で会社を起こしたように、家を起点として、移動に利用する車、そして仕事先までを一つの生活圏として、すべてオンラインで結んでしまおうというコンセプトですが急速に進んでいます。そこから生まれてくる新しい生活スタイルは、いまのステイホームの潮流とちょうど合致します。まさに時代の要請ですすむスマートホーム化なのです。
たとえばいま考えられるのは、車で帰宅する間に、思いついたその日その日の必要事項を音声入力して、家ですべきことを事前に始められます。食器洗い、洗濯、掃除、エアコン、風呂、夕食の準備。これらすべてが帰宅前に完了します。(できないものもあります)全てとは行かなくとも、必要最低限のことは終わらせてくれます。
一人暮らしの人には特に便利です。家に家族の人がいて、AIと協力することによって、より完成度は強化されるかも知れません。いずれにせよ、こういった日々の必要事項はAIの仕様に慣れることにより、より使い勝手が良くなっていきます。AIのほうも日々学習し、進化していきますから、それにともなって必要なハード面の補充も進んでいくと思われます。
AIなら当然彼らが仕事しやすいように効率的に必要なツールなどの情報を積み上げていく。それらのビッグデータを企業が吸い取り、必要なモノをプロダク化して、スマートホーム化に役立ててゆくのです。
これが21世紀の新しい生活様式を勧めていく基本的なスタイルです。いまはちょっと想像しにくいかも知れませんが、こういった流れはすでの多くの企業が実現化に向けて動き出しています。こう聞くと、なにもかも機械任せで、人生楽しくないのではと懸念する向きもあるようですが、それは利用する人間側の意識次第だと思います。
生活の中の作業効率が向上すれば、開いた時間ができます。その時間を自分の好きなことに充てることができます。やがて人は必要最低限の仕事を一日3,4時間でこなし、あとは趣味や娯楽、健康、体力作りに役立てていくのです。そういう時代ははるか先ではなく、もう目の前に来ているのです。
だからみなさんはいまの自粛ムードを悲観的にばかり捉えるのではなく、やってくる新しい生活スタイルに備える、予習の期間だと捉えればいいのではないでしょうか。私は、この苦難の中にも、将来の明るい兆しをもとめて、日々前向きに過ごそうと心がけています。
2020年7月8日水曜日
アメリカ製アイスクリーム再び
うまいアイスクリームはどれ
日本ではアイスと言えば、個々人で好きなものを選ぶのが常識というか、疑いないことです。しかしアメリカのファミリーでは、家族でシェアするという感覚が高いのです。もちろん一人分、個別に売る商品もたくさんあります。行楽にでかけてどこかで食べるスタイルも日本と一緒。ただいつも家の冷凍庫に常備しているものに限っていえば、家族がいつでも食べられるように数種類の大箱アイスをストックしておくのが普通です。もちろん日本人のみの家族はその限りではありませんが。
うちが買うのは、1.5QUARTつまり約48オンス入りのアメリカで一番ポピュラーな容量のやつです。これなら四、五人が食べても一箱で二、三日は保ちます。うちはだいたい四箱が常備水準で、残り一個になると必ず私か妻が買い足しに行きます。あ、もちろんなくなることもありますよ。少なくとも夏の間はほとんど切らすことはありませんが。とにかくアイス好きの家族なのです(笑)
ただひとそれぞれ好みが違うので最近は選択に一苦労します。家族みんなが不満を抱かないよう、まんべんなく様々なブランドから、違う種類のアイスクリームを買うよう、心がけています。特に近年はこのクラスのアイスクリームもシェア争いが熾烈になってきていて、どのメーカーも次々に新種のアイスを繰り出してきています。
なかでもシェアではトップを走るターキーヒル・アイスクリームです。もう半径100キロ圏内、どのスーパーマーケットに行っても必ずおいているトップブランド。日本でいえば明治、森永、グリコといったところでしょうか。こってり甘いチョコレート系のものがよく売れていて、こどもから大人まで楽しめる万人向けアイスです。
それに対抗するのがブライヤーズ。フィラデルフィアにて創業1866年の老舗。日本では薩長同盟が結成され、アメリカでは南北戦争が終結した年にアイスを売り出したっていうんですからもう長老級です。近頃は大手菓子メーカーとのコラボ商品を売りにしており、そのユニークさで注目を集めています。
アイスの人気者といえばフレンドリーズをぬきには語れません。レストランチェーンのフレンドリーズでのみ食べられるアイスがスーパーで売られるようになったとき、子供たちは狂喜乱舞したといわれます。目を引く赤いパッケージが子供たちのハートをとらえて離さないのは、色どり豊かなアイスだからというのもあるのでしょう。
ユニークさではイーディーズがピカイチ。同等の容量でも円筒形の紙パッケージで勝負。上品でまろやかなくちあたりで、味にもこだわりがあります。ちょっと大人なコーヒー味やミントチョコなどは他社の追随をゆるしません。来客の時もこれを出せばまず間違いなし。
後発ですが、他社より廉価であか抜けたパッケージで若者にアピールするのがブルーバニー。ちょっとおしゃれなカフェとかでも食べられそうなモダンな品ぞろえで先行各社に挑んでいます。
もう一つ、最近よく目にするのが、こちら、フードというブランドのアイスクリーム。シンプルでやや物足りないパッケージながら、よく見ると「Oid Orchard Beach Whoopie Pie」や「Maple French Toast」などどんな味なのか意味不明のサブタイトルが興味をそそるアイス世界のニューウェーブです。
他にもスーパーのアイスクリームコーナーは百花繚乱。眺めるだけでもなんだか楽しくなってきます。こんな寒い毎日だからこそ、あったかい暖炉の前でおしゃべりしながらアイスに舌鼓を打つのは、我が家のささやかなぜいたくなのです。